この記事では、一度は聞いたことがあるであろう青春18きっぷについて紹介しています。今日では、新幹線網の発達により、長距離の移動が短時間で済むようになっています。しかしながら新幹線を利用する際の料金は、どうしても高くなってしまいます。また、新幹線は距離を短くするため、トンネルを多く通り、その分景色が楽しめなくなってしまいます。ということで、在来線でゆっくり行きたいなんて人も多いでしょう。その際に青春18きっぷの存在を知る人も多いかと思います。ですが、青春18きっぷをどう使うかについてはよくわからない人も多いでしょう。特にそんな方々はこの記事を最後までご覧ください!

青春18きっぷの基本情報

青春18きっぷの基本情報については以下をご覧ください。
価格 | 12050円 |
利用回数 | 5回(1回で1日間有効) |
発売期間 | 2023年12月1日~2023年12月31日 |
利用期間 | 2023年12月10日~2024年1月10日 |
乗車可能列車 | 普通列車・快速列車 ※1 |
※1 普通列車・快速の指定席、ライナー列車、およびグリーン車(自由席)は運賃のみ有効。グリーン車(指定席)は無効。詳しくは以下で説明。
乗車可能列車について
原則
青春18きっぷで乗れる列車は、原則としてJRの普通列車・快速の普通車自由席となります。それに加えて、BRT、JR西日本宮島フェリーが利用できます。
例外1(JR以外の列車に乗れる場合)
JR以外の列車も条件次第では青春18きっぷで乗ることができます。その例としては、
- 青い森鉄道の「青森〜八戸」「青森〜野辺地」「野辺地〜八戸」を普通列車・快速で通過利用する場合(=青森、野辺地、八戸の3駅のみが乗車・下車できる)。
- あいの風とやま鉄道の「富山〜高岡」を普通列車の自由席に乗車して、JR線に通過利用する場合(=JR高山本線からあいの風とやま鉄道線を経由してJR氷見線もしくはJR城端線に乗る、もしくはその逆の場合)。この場合はJR線の駅(富山、高岡含む)においてのみ途中下車できる。
- IRいしかわ鉄道の「金沢〜津幡」を普通列車の自由席に乗車して、JR線に通過利用する場合(=JR北陸本線からIRいしかわ鉄道線を経由してJR七尾線に乗る、もしくはその逆)。この場合もJR線内の駅(金沢、津幡を含む)でのみ途中下車できる。
があります。この条件に反して乗ってしまった場合は、JR線以外の部分全ての運賃を支払う必要があります。
例外2(普通車指定席やグリーン車に乗れる場合)
また、普通列車・快速の普通車指定席、およびグリーン車自由席を利用する際は、別に指定券、もしくはグリーン券を購入すれば乗ることができます。
例えば首都圏にある、普通列車に併設されたグリーン車自由席には、駅等でグリーン券を購入すれば、青春18きっぷでも乗ることができます。
例外3(特急列車に乗れる場合)
以下の場合では、普通列車・快速以外の特急列車にも追加料金や切符なしに乗ることが認められています。
- 奥羽本線「青森〜新青森」、石勝線「新得〜新夕張」、宮崎空港線「宮崎〜宮崎空港」、佐世保線「早岐〜佐世保」を発着する場合
この場合には基本的には普通車自由席に乗ることができます。しかも奥羽本線の青森〜新青森間は、全席指定の普通列車・快速の普通車指定席で空いている席に限り利用することもできます。
ただし、以上で挙げた区間外にまたがる乗車をする際は、全区間の切符(特急券・座席指定券含む)を別に購入する必要があります。
よくある疑問
よくある疑問①:何時まで有効?
青春18きっぷは、1回で1日中乗り放題となるきっぷですが、その1日の境目はどこになるのか、もし車内で日付が変わったらどうなるのか疑問になることもあるでしょう。
結論から言うと、基本的には0時をすぎて最初に止まった駅まで有効となります。つまり、その後乗り続ける場合には、もう1回分の青春18きっぷが必要となります。
ただ、「基本的に」といった通り例外があります。その例外とは、東京・大阪の電車特定区間内では最終列車まで有効になると言うものです。電車特定区間とは、詳しくはこちらのページにありますが、東京・大阪の中心部のことを言うと覚えておけばいいでしょう。この場合は、始発から最終まで、1回分で乗ることができます。
よくある疑問②:複数人で利用できる?
青春18きっぷは1枚で5回分利用することができます。この5回分とは必ずしも1人で利用しなくてはならないわけではなく、複数人で利用することもできます。例えば1枚の切符で5人が1日利用するなんて使い方もできます。
また、利用する日にちも連続している必要がなく、利用期間内であればいつでも利用することができます。
よくある疑問③:どこで買える?
青春18きっぷはいろんなところで購入することができます。最も一般的と思われるのは駅の券売機です。もちろん駅のみどりの窓口でも購入することができます。ただしここらで購入できるのは5回分のみで、1回分だけほしいときも全部を購入する必要があります。
そこで、金券ショップやネットオークションで購入するという選択肢もあります。ここでは5回分はもちろん、1回分などの少ない回数分も購入することができます。基本的には1回分が最も人気のため、購入するのが大変なことが多いです。また逆に、使用期間の終わりごろになると比較的簡単に買えたりします。
よくある疑問④:改札はどこを通る?
駅の改札は、駅員さんのいる場所に行き、駅員さんに「青春18きっぷです。」といいながら見せるようにしましょう。そこでその日初めて乗る場合はスタンプが押されます。その日にもうすでにスタンプが押されている場合は、見せるだけで通過することができます。
車内改札が来た場合も同様に、青春18きっぷであることを伝え、しっかり見せるようにしましょう。
複数人で利用する場合は、その人数を伝えるようにしましょう(おそらく聞かれるとは思いますが)。
実際に使ってみた
筆者自身、小学生の頃から青春18切符を利用しています。例えば山形〜大阪間を約1日で行き、甲子園を見に行き、かえりは今はなき「ムーンナイトながら」にのって帰ったり(もうなくなりましたが)、金沢から名古屋回りで東京に向かったりもしました。
そんな体験を通じて思ったメリットとデメリットを挙げたいと思います。
メリット
メリットとしては圧倒的に安く移動できると言う点です。1日中電車に乗っても2500円弱で済むのは魅力的でしょう(特に学生にとって)。
また、在来線に乗るのが好きと言う人(ある意味特殊かもしれませんが)にもとてもいいです。列車の音(走行音や車内放送など)をいくらでも聞くことができ、沿線の風景もゆっくり見ることができるのが魅力です。
ちなみに1日当たりの価格でも、また総額でも安く、なんと7日間利用できるきっぷがあります(JR北海道・東日本限定)。こちらについては以下の記事で解説しています。
デメリット
デメリットとしては、在来線にしか乗れないため、移動時間がかかると言うものです。ちなみに東京駅からだと1日ではぎりぎり九州に上陸できるくらいまでしか行けません(小倉で日付が変わる)。
また、1回分といった少ない回数分の切符を購入するのが大変なこともあります。売れる当てがあるのならば5回分を買って、残りの4回分を売れば済みますが、最初に12050円を支払う必要が出てきます。
青春18きっぷは旅行にもってこい!
ここまで青春18きっぷのルールやメリット、デメリットを挙げてきました。そこで言えるのは、旅行をするにはもってこいだと言うことです。
しかもなんとこの青春18きっぷを使えば、お得に韓国旅行もできてしまうんです!それについては以下の記事で詳しく紹介しています!
1日乗り放題なので途中で気が変わってもルートを変更したり、途中下車することもほぼ自由です。ですから気ままに旅行したい人にもおすすめです。ぜひ青春18切符を使って旅行をしてみてください!!