この記事ではJR東日本の中央線(中央東線)で運行されている特急列車「あずさ」「かいじ」について詳しく紹介しています。
あずさ・かいじとは?
「あずさ」「かいじ」とは中央東線を走る特急列車です。1966年から現在にかけて新宿~松本間を走行しており(一部列車を除く),新宿・立川・八王子と甲府・松本をつなぐJR東日本の重要特急です。

車両はE353系を使用しており,基本9両編成(一部12両編成)で運行されています。9号車がグリーン車でほかは普通車指定席となっています。
あずさの詳細情報
あずさは新宿~松本間(一部列車を除く)で運行されている特急列車です。停車駅は新宿・立川・八王子・甲府・茅野・上諏訪・岡谷・塩尻・松本となっています(一部列車は停車駅が違います)。一部列車は千葉や東京,南小谷からも発着しています。列車名は松本市を流れる「梓川」にちなんでいます。所要時間は最短2時間23分(あずさ18号)となっています。
かいじの詳細情報
かいじは主に新宿~甲府間で運行されている特急列車です。停車駅は新宿・立川・八王子・大月・塩山・山梨市・石和温泉・甲府となっています(一部列車除く)。一部列車は東京・竜王を発着しています。甲斐国へと向かう道である「甲斐路」に由来しています。また一部列車は新宿~大月間で特急「富士回遊」と併結しています。1号車から3号車が「富士回遊」,4号車から12号車が「かいじ」で運行されます。
あずさ・かいじの乗り方!
特急券を買おう
あずさ・かいじは全車指定席ですので,乗車の際は特急券が必要となります。特急券は券売機やえきねっと等で購入することができます。えきねっとはチケットレスで乗車することが可能で便利です。えきねっとについては以下の記事で解説していますのでよろしければそちらもご覧ください。
またチケットレス特急券については以下の記事で解説しています。併せてご覧ください。
紙の切符を購入したい場合は,新宿駅の改札内・外にある指定席券売機で購入できます。また9番線・10番線ホームにも券売機がありますので,そちらで購入してください。
切符の種類は指定席特急券のほか,座席未指定券があります。後者の座席未指定券は乗る列車が満席だったり,時間が決まっていなかったりしたときに便利な切符です。名前の通り座席の指定はありませんので,乗車する際は座席の上のランプが赤色の席を利用できます。満席の場合はデッキなどに立って乗車することができます。座席未指定券ではグリーン車を利用することができません。
新宿駅のホーム
新宿駅には中央東線を走行する特急列車用のホームがあります。9番線と10番線が専用ホームとなっており,ホームには駅弁屋もあります。
中央線と言えばオレンジ色が目印ですが,特急列車用ホームは青色になっていますのでわかりやすいでしょう。位置的には中央線東京方面ホームと中央線高尾方面ホームの間にあります。
座席上のランプの意味
あずさ・かいじの座席の上にはランプがあり,緑・黄・赤の3色が点灯します。これの意味は
- 緑:現在座席使用中
- 黄:まもなく誰かがその席を利用する
- 赤:現在空席
となっています。座席未指定券を利用する際は赤色の席を利用し,途中で黄色になったらその座席を指定した人が乗ってきますので,別の赤いランプがついた席に移動する必要があります。
沿線の観光地
中央東線には様々な観光地があり,休日のお出かけにピッタリな路線でしょう。そんな中央東線の観光地の中でもおすすめを3つご紹介します。
勝沼ぶどう郷駅

勝沼ぶどう郷駅は山梨県甲州市にある駅で,一部「かいじ」が停車する駅になっています。この駅の周辺にはブドウ畑が広がっており,ぶどうの旬である8月上旬から9月下旬にかけてぶどう狩りが体験できます。
また勝沼ぶどう郷駅はかつて勝沼駅という名称で,スイッチバックの駅としても有名でした。現在もその時のホームが残っています。
小淵沢駅

小淵沢駅は山梨県北杜市にある中央本線と小海線の駅です。「あずさ」の一部列車が停車します。小淵沢駅で乗り換えができる小海線にはJRの駅で最も標高が高いことで有名な野辺山駅があるなど,山岳地帯を抜ける路線として有名です。
松本駅

松本駅は長野県松本市にある駅で,あずさ号の全列車が停車します。大糸線や篠ノ井線の乗り換え駅でもあります。松本には天守が国宝に指定されている「松本城」や草間彌生氏の作品が展示されている「松本市美術館」など,休日にはもってこいの観光スポットがあります。
まとめ
以上があずさ・かいじのご紹介でした。新宿駅を発着する代表的な特急列車であり,観光や通勤通学に便利な列車です。沿線には多くの観光地もあるので,ぜひ休日に利用してみてはいかがでしょうか。