この記事では空港での搭乗手続きをスムーズに行うことのできる「Face Express」についてご紹介しています。
Face Expressとは?
Face Expressとは顔認証技術を用いた新しい搭乗手続きの方法です。非対面で行われるため従来の係員による本人確認が不要となり,よりスムーズな搭乗手続きを行うことが可能となりました。顔認証の際はパスポートの顔写真と本人の顔を使用します。
現在このFace Expressを利用することのできる空港は国内空港は「羽田空港」「成田国際空港」の2つで,海外空港では「ワシントン・ダレス国際空港(ワシントンD.C.)」「ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港(ヒューストン)」「香港国際空港(香港)」の3つとなっています。
対象となる航空会社は「ANA」と「JAL」のみとなっており,他の航空会社を利用する際はFace Expressを利用することができません。
Face Expressを利用するには?
Face Expressを利用する際はICチップ入りのパスポートを持っていることが必要となります。ただし2006年3月以降申請され発給されたパスポートはすべてICチップが入っていますので,現在有効で使用されている一般のパスポートはすべてICチップが入っています。
Face Expressを利用するにあたり事前にしておくことはありませんが,利用時に以下のような条件を満たしていることが推奨されています。
- 身長135cm~190cm推奨
- 13歳以上推奨
また以下のような場合はFace Expressを利用することができません。有人のゲートを利用しましょう。
- 乳幼児
- 本サービスに係る端末の操作およびゲートの通過において第三者の介添が必要な場合
- 成田国際空港(NAA)、東京国際空港(TIAT)の一営業日において、既に別便でユーザーデータを登録している場合
- 有効なICパスポートを所持していない場合
- マスク、サングラスそのほかの装飾品を付けており顔認証ができない場合
- そのほか、本サービスの提供元となる空港会社及び航空会社がFace Expressの利用に適さないと判断した場合
実際に利用してみよう!
成田国際空港の場合
成田国際空港でFace Expressを利用する際の手順は以下の通りです。
搭乗手続きと顔認証の登録
まずは自動チェックイン機で顔認証の登録を行います。「ANA」を利用する場合は「第1ターミナル4階Cゾーン」に専用の自動チェックイン機があります。「JAL」の場合は「第2ターミナル3階Kカウンター」にあります。


チェックインを行うと搭乗券と手荷物タグが発行されるので,これらを受け取ります。そして手荷物タグを預け入れる手荷物に自分でつけます。顔認証登録の際は顔が隠れるもの(マスクやサングラス等)は外す必要があります。これにて完了です。
手荷物の預け入れ

次に手荷物タグをつけた預け入れ手荷物を自動手荷物預け機に置き,ディスプレイに触れて顔を向けると顔認証が行われ,荷物が流れていきます。そしてレシートが発行されますのでこれを受け取ります。
保安検査場通過

保安検査場のゲート足元にあるマークの上に立って,カメラに顔を向け,認証を行います。
搭乗ゲート通過

搭乗ゲートでも足元にあるマークの上に立ち,カメラに顔を向けて顔認証を行います。これで搭乗完了となります。
羽田空港の場合
羽田空港でも成田国際空港同様の順序で行います。自動チェックイン機の場所は「ANA」は「第3ターミナル3階搭乗手続きEカウンター」,JALは「第3ターミナル3階JAL出発カウンター」となります。この後は成田国際空港と同じですので省略します。
どのくらい便利なのか

Face Expressは非常に便利だと言えます。特に最近では国外渡航が自由となり,多くの訪日観光客の方々が搭乗手続きのために列をなしていることが多いです。そこでFace Expressを利用すると,その列に並ぶことなくスムーズに手続きを行えるのが非常に便利です。ぜひ利用をおすすめします。
まとめ
この記事ではFace Expressについて,その使用条件や方法をご紹介しました。このFace Expressによってより搭乗手続きが簡便になり,スムーズに搭乗することができます。ぜひ羽田空港や成田空港といったFace Expressに対応した空港を利用する際は,Face Expressを利用してみてはいかがでしょうか。