この記事ではJRにおける学割について紹介しています。学割を使う際の条件から、使い方、学割を使うとどのくらいお得になるかまで詳しく紹介していますので、よかったら最後までご覧ください!
JRの学割を使う際の条件
JRの学割を使う場合、以下の条件を満たしていることが必須となります。
- JRから指定を受けた中学・高校・大学・専修・各種学校の学生・生徒であること
- 利用区間の片道の営業キロが101キロ以上あること
それぞれの条件について詳しく見ていきましょう。
JRから指定を受けた中学・高校・大学・専修・各種学校の学生・生徒であること
JRから指定を受けた学校とは、JR東日本であれば「東日本旅客鉄道株式会社学校及び救護施設指定取扱規則」で定められていますが、実際のところ、ほとんどの中学校や高校、高等専門学校、大学、専門学校が指定されています。自分の通っている学校が指定されているのか気になる場合は、通っている学校に問い合わせるのが一番手っ取り早いでしょう。
利用区間の片道の営業キロが101キロ以上あること
まず営業キロとは、運賃計算をする際に用いられる距離の単位のことです。この距離は鉄道路線に沿った長さであり、例えば東京〜上野間であれば3.6キロとなります。また、運賃計算において営業キロの1キロ未満の端数については、1キロに切り上げます。ですから、運賃計算の際は東京〜上野間は4キロとみなされます。
ですから、営業キロが101キロ以上とは、実際の営業キロが100.1キロ以上の場合を指します。この距離は、東海道新幹線であれば東京〜熱海(104.6キロ)以上、東北新幹線の場合は東京〜宇都宮(109.5キロ)以上となります。
学割はどのくらいお得?
学割はどのくらい割引されるのかというと、運賃が2割引になります。
しかも学割の大きな特徴として、往復割引と併用が例外的に認められているということがあります。通常、割引は他の割引と併用することができません。ですが、学割と往復割引は併用が認められています。
この併用をした場合、運賃は3割引となります。これだけの割引を受けられる制度はそうそうありません。
しかしながらこの併用を使うにはややハードルがあります。そもそも往復割引は「片道の営業キロが601キロ以上」の切符のみに適用されます。この「601キロ以上」を達成するには、東海道新幹線であれば東京〜西明石(612.3キロ)以上、東北新幹線であれば東京〜二戸(601.0キロ)以上を利用する必要があります。この距離を利用する機会は限定的でしょう。
また、この割引は運賃のみに適用され、特急料金やグリーン料金、寝台料金などの追加料金には適用されません。ですから、新幹線や寝台列車を利用する場合は、追加料金がかかるため、実際の割引率は低くなります。
ちなみに、新幹線を利用する場合は、早めに予約するとこの併用を用いた場合よりも安くなる場合があります。このことについてはこの記事をチェックしてみてください。
学割の利用方法
購入する際
学割を使うには、切符を買う際に窓口で購入する必要があります。その際、学校で発行される「学生・生徒旅客運賃割引証」を持っていきましょう。そして窓口で「学割を利用したいんですけど」と声をかければ、他の必要な情報もその都度聞いてくれ、切符を発行してくれます。
学校にみどりの窓口がある場合(特に大学)はそこで手続きを行ったほうがスムーズに行えるのでおすすめです。
切符は基本的にはその場で発行してもらえますが、「最長片道切符」といった複雑だったり長距離な切符の発行は数日かかることがありますので、余裕を持って購入しましょう。また、こういった複雑だったり長距離な切符を購入する際は、買いたい切符の区間をあらかじめ紙に書くなどの準備をしておきましょう。
こうやって購入した切符は、右下に学割と書いてあります。往復割引を併用した場合は、復学割と書いてあります。
学割の切符を利用する際
学割の効いた切符を使用する際は、切符にも書かれていますが、学生証を携帯してください。学生証がないと、その切符を使っている人が本当に学生かがわからなくなってしまうからです。これだけは忘れないようにしましょう。
まとめ
ここまで紹介したことをまとめると、
- 利用条件は「学生・生徒であること」と「片道区間の営業キロが101キロ以上であること」
- 運賃が2割引になる(特急料金は対象外)
- 往復割引と併用が可能で、その場合運賃が3割引になる(特急料金は対象外)
- 購入時に「学生・生徒旅客運賃割引証」を窓口に持っていく
- 切符使用時は学生証を携帯する
となります。学割は学生のみが使える特権なので、うまく使って安く旅行しましょう!