【ソウル】金浦空港・仁川空港の違いとは?

比較

 この記事ではソウルを訪れる際によく利用される2つの空港「金浦国際空港」「仁川国際空港」について,その違いをご紹介しています。

 東京の「羽田空港」と「成田空港」の違いについて,また大阪近郊の「関西国際空港」「伊丹空港」「神戸空港」の違いについては以下の記事でご紹介していますので,よろしければそちらもご覧ください。

それぞれの空港を解説

金浦国際空港

 金浦国際空港はソウル特別市江西区にある国際空港で,ソウル特別市と仁川広域市の境目付近にあります。就航路線は国内線7路線,国際線5路線の計12路線で,日本の都市では羽田空港(JAL・ANA・アシアナ航空・大韓航空)と関西国際空港(アシアナ航空・チェジュ航空・大韓航空)との路線が就航しています。ほかの国際線は中国と台湾の都市といった東アジアとの路線のみとなっています。

ソウル駅から西に約15キロの位置にあり,地下鉄5号線や9号線,金浦ゴールドライン,院長空港鉄道線が乗り入れています。そのためソウル中心部からのアクセスが良く,東京で言うところの羽田空港的位置付けと言えるでしょう。ソウルの主な観光地や駅への所要時間を以下の表にまとめました。

目的地所要時間(一例)
ソウル駅22分
明洞(ミョンドン)44分
東大門(トンデムン)50分
梨泰院(イテウォン)43分

仁川国際空港

 仁川国際空港は仁川広域市中区にある国際空港で,韓国国内では最も規模の大きい空港です。また世界的に見ても大きく,様々な都市との路線が就航しているハブ空港として有名です。実際仁川国際空港から就航している路線は122路線と多く(成田空港で113路線),またそのすべてが国際線となっています。日本とは16路線が就航しており,日本人にとっても非常に使う機会の多い空港となっています。

 ソウル駅からは西に約45キロの位置にあり,空港へは空港鉄道が走っています。そのためソウル中心部からは距離がありますが,アクセスはそこまで悪くないと言えるでしょう。以下の表ではソウルの主な駅との所要時間をまとめています。

目的地所要時間(一例)
ソウル駅44分
明洞(ミョンドン)55分
東大門(トンデムン)61分
梨泰院(イテウォン)65分

金浦と仁川の違いは?

 ここからは金浦国際空港と仁川国際空港の違いを紹介していきます。主な違いとして今回は以下の3点で比較していきます。

ソウルからのアクセス性

 ソウルから各空港へアクセスする際に最も一般的な方法は鉄道を利用してアクセスする方法ですが,実は金浦国際空港も仁川国際空港も,ソウル駅からアクセスする場合は同じ路線を利用すると便利です。この路線は仁川空港鉄道線で,ソウル駅から金浦国際空港までは約20分,仁川国際空港までは約45分となっており,金浦国際空港のほうがアクセスがいいと言えます。またほかのソウル特別市内の都市からのアクセスについても,金浦国際空港は地下鉄が2路線乗り入れており,非常に便利となっています。

 以上のことから,ソウル特別市内からのアクセスは金浦国際空港のほうが良いと言えるでしょう。しかしながら仁川国際空港もそこまでアクセスが悪いわけではありませんので,実際利用する際もそこまで不便とは感じないでしょう。

日本の都市との路線数

 日本との就航路線は金浦国際空港が2路線,仁川国際空港は16路線と圧倒的に仁川国際空港のほうが多いことがわかります。

 金浦国際空港は羽田空港と関西国際空港との2路線のみとなっています。これに対して仁川国際空港は羽田空港・成田空港・関西国際空港・中部国際空港・福岡空港・新千歳空港などの主要都市の空港のほか,高松や宮崎などの西日本の地方都市の空港とも路線が就航しています。

 ですので日本からのアクセスのしやすさといった観点では,仁川国際空港のほうに軍配が上がります。

就航している航空会社の違い

 航空会社には,その価格帯に応じてLCCやMCC,FSCといった分け方がなされています。特に近年人気が高いのが,低価格で利用することのできるLCCです。

 金浦国際空港は日本との路線において,LCCは関西国際空港との路線を運航するチェジュ航空のみとなっています。羽田空港との便にはLCCは就航していません。

 対して仁川国際空港は日本との路線において,Peach航空やZIPAIR,ジンエアー,チェジュ航空,ティーウェイ航空など,複数のLCCが就航しており,日本各都市と仁川国際空港を結んでいます。

 またJALやANAなどのFSCはどちらの空港にも就航しています。

 以上のことからLCCを利用する際は,仁川国際空港のほうが利用しやすいことがわかります。FSCについてはどちらの空港とも就航していますので,そこまで違いはありません。

どっちの空港を選ぶ?

 それぞれの空港に違いにあることがわかりました。それではそれぞれどのような場面で利用するのがいいのでしょうか。

金浦国際空港はこの場面で!

 金浦国際空港は以下のような場面で利用するのがいいでしょう。

  • とにかくアクセスがいい方がいい
  • JALやANAを利用したい
  • 東京・大阪近辺に住んでいる

ここまで紹介した通り,仁川国際空港に比べて金浦国際空港はソウル中心部からのアクセスがいいので,アクセス面を重視したい方にはお勧めです。また,就航している航空会社がANAやJALといったFSCがほとんどで,かつ羽田と関空との路線のみが就航しているので,JALやANAをよく利用し,かつ東京や大阪近辺に住んでいる人にはおすすめです。

仁川国際空港はこの場面で!

 仁川国際空港は以下のような面を重視する方にお勧めです。

  • LCCを利用したい
  • 乗り換えで利用したい
  • 東京・大阪以外の都市から行きたい

仁川国際空港は金浦国際空港に比べてLCCが数多く就航しています。ですのでなるべく航空券代を安く抑えたい人にはおすすめです。また日本の各都市との路線が就航していますので非常に便利です。更には仁川国際空港はハブ空港として有名である通り,世界の各都市との路線が就航しているので,乗換で利用する機会も多いでしょう。

まとめ

 以上がソウルを代表する2空港,「金浦国際空港」「仁川国際空港」についてその違いをご紹介しました。それぞれかなりの違いがあり,予算やアクセスといった要素のうち重視するかでどちらの空港が便利かが変わることがわかりました。ぜひこの記事を参考にソウルに行く際にはどちらの空港を,ご自身の重視したい要素に合わせながら選んでみてください。

タイトルとURLをコピーしました