ヒルトンのダイヤモンド会員に興味があるものの、「宿泊修行をするべきか」「ステータスマッチを使えるのか」「ヒルトンアメックスで目指す方がよいのか」と迷っている方は多いのではないでしょうか。
ダイヤモンド会員になると、ラウンジアクセスや客室アップグレード、ボーナスポイントなどの特典が期待できます。一方で、達成方法によって必要な宿泊数・費用・条件は大きく変わります。
この記事では、ヒルトンのダイヤモンド会員を目指す主な方法である「宿泊修行」「ステータスマッチ」「ヒルトンアメックス」の3つを比較し、それぞれのメリット・注意点・向いている人を整理します。
自分にとってどの方法が現実的なのか、そもそもダイヤモンド会員を目指す価値があるのかを判断する参考にしてください。
ヒルトンのダイヤモンド会員になる方法は主に3つ
宿泊修行で目指す
最もシンプルな手法でかつ正攻法です。これは宿泊数を稼ぐことで条件を満たし、ステータス獲得を目指します。
例えば以下の表はヒルトンのステータスで純粋な宿泊でステータス獲得を目指す場合の年間条件表です。
| ステータス | 泊数 | 滞在数 | 利用金額 | 獲得条件 |
| メンバー | なし | なし | なし | ヒルトン・オーナーズに入会 |
| シルバー | 10泊 | 4滞在 | $2,500 USD | 左記のいずれか1つを満たす |
| ゴールド | 25泊 | 15滞在 | $6,000 USD | 左記のいずれか1つを満たす |
| ダイヤモンド | 50泊 | 25滞在 | $11,500 USD | 左記のいずれか1つを満たす |
| ダイヤモンド・リザーブ | 80泊 | 40滞在 | $18,000 USD | 泊数もしくは滞在数の条件に加え、利用金額を満たす |
非常にわかりやすい条件になっていますが、宿泊数を稼ぐ必要があるため、以降に紹介する方法に比べると宿泊数・費用・時間がかかります。出張や旅行でヒルトンをよく使う人向けと言えるでしょう。
ステータスマッチで目指す
ステータスマッチとは、他のホテルグループの上級会員資格を用いて、ヒルトンの上級会員を狙う方法です。例えばマリオットのプラチナエリート会員の場合、ステータス画面と宿泊履歴の画面を送ることで、ゴールドのステータスを獲得することが可能です。
この方法の最大の特徴は、ヒルトンにおける宿泊をしていなくてもステータス獲得ができるという点にあり、元々持っているステータスが高ければダイヤモンドを獲得することもできます。
ヒルトンアメックスで目指す
これはヒルトンが発行しているクレジットカード、「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・カード」を用いてステータス獲得を目指すルートです。
このカードには2種類あり、
- ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・カード
- ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード
それぞれ年間決済額に応じてゴールド、もしくはダイヤモンドのステータスを獲得することができます。そのため宿泊数が少ない人でも比較的狙いやすくなっています。
ただし年会費がかかるため、これに見合った特典を享受できるかを判断する必要があります。
まず知っておきたいヒルトンの会員ランク
ヒルトン・オナーズの会員ランク
ヒルトン・オーナーズには以下の4つのステータスランクが存在します。
- メンバー
- シルバー
- ゴールド
- ダイヤモンド
- ダイヤモンド・リザーブ
ヒルトン・オーナーズに入会すると全員が「メンバー」となり、その後条件を満たすことでランクアップし、最上級は「ダイヤモンド・リザーブ」となります。
ステータス別の大まかな違いを以下の表にまとめました。
| ステータス | ボーナスポイント | 朝食特典 | 客室アップグレード | ステータス贈呈 | プレミアムクラブの利用 |
| メンバー | – | – | – | – | – |
| シルバー | +20% | – | – | – | – |
| ゴールド | +80% | ◯ | ◯ | – | – |
| ダイヤモンド | +100% | ◯ | ◯ | ◯ | – |
| ダイヤモンド・リザーブ | +120% | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
今回の記事では、よくヒルトンのステータス獲得を目指す人が目指す「ゴールド」と「ダイヤモンド」について、その違いなども含めて紹介していきます。
ゴールド会員とダイヤモンド会員の主な違い
ヒルトン・オーナーズのダイヤモンドはゴールドの上位互換のため、ゴールドでついてくる特典の全てをダイヤモンドでも享受することができます。
それに加えてダイヤモンド以上でしか享受することができない特典も様々存在します。以下に主な違いをまとめました。
エグゼクティブラウンジへのアクセス
これがゴールドとの大きな違いと言っていいでしょう。エグゼクティブラウンジとは一部上位客室の利用者やダイヤモンド、ダイヤモンド・リザーブ会員のみが利用可能なラウンジです。朝食やティータイム、カクテルタイムなどを宿泊中何度も無料でアクセスすることができます。
ドリンクや軽食はもちろん、カクテルタイムにはアルコールの提供も行われており、優雅で快適なホテルステイを満喫できます。
エリート会員ランクの贈呈
1月から12月の間に60泊以上した場合のみ、別のヒルトン・オーナーズ会員にゴールド会員ランクを付与することができます。なお100泊以上した場合はダイヤモンドを付与できます。
宿泊修行でヒルトンのゴールド・ダイヤモンド会員を目指す方法
宿泊修行にかかる費用の考え方
宿泊修行では滞在数を稼ぐのが最も効率的と考えられます。
ここで泊数と滞在数の違いを説明すると、泊数は実際に泊まった「夜の数」であり、滞在数はチェックインからチェックアウトまでの「宿泊単位」です。つまり同じホテルに3連泊した場合、泊数は3泊、滞在数は1滞在になります。
つまり、1泊ずつ別々のホテルに泊まることで滞在数を稼ぎやすく、宿泊数や利用金額で獲得を目指すよりも安価に条件を満たせます。
以下に条件表を再掲します。
| ステータス | 泊数 | 滞在数 | 利用金額 | 獲得条件 |
| メンバー | なし | なし | なし | ヒルトン・オーナーズに入会 |
| シルバー | 10泊 | 4滞在 | $2,500 USD | 左記のいずれか1つを満たす |
| ゴールド | 25泊 | 15滞在 | $6,000 USD | 左記のいずれか1つを満たす |
| ダイヤモンド | 50泊 | 25滞在 | $11,500 USD | 左記のいずれか1つを満たす |
| ダイヤモンド・リザーブ | 80泊 | 40滞在 | $18,000 USD | 泊数もしくは滞在数の条件に加え、利用金額を満たす |
したがって、ゴールドの場合は15滞在、ダイヤモンドは25滞在であり、1滞在あたり1泊すると考えれば25泊でダイヤモンドを獲得することができます。
例えば東京周辺で最も安いヒルトン系列のホテルは「ヒルトン成田」や「ヒルトン・ガーデン・イン横浜みなとみらい」で1人での宿泊では17,000円程度で1泊(1滞在)することができます。

そのため単純計算では17,000円/滞在×25滞在=425,000円でダイヤモンドに到達することができます(ゴールドなら255,000円)。
宿泊修行が向いている人
宿泊修行の最大のデメリットは「時間」がかかることです。そのため、普段から出張や旅行でヒルトンを使用できる場合には、追加の修行による時間の無駄な支出を抑えることができるのでおすすめです。
さらにホテルで滞在する時間も増えるため、ホテルステイ自体や修行そのものを楽しむことができる人に向いていると言えます。
宿泊修行の注意点
宿泊数で修行を行う場合の注意点としては、
- 近場に系列ホテルがないときつい
- 獲得まで時間がかかる
- ステータス獲得までは特典なしで宿泊する
があげられます。逆に近場に安いヒルトン系列ホテルがある場合には十分選択肢に入ってくるでしょう。
費用自体はこれから紹介する獲得方法よりは安価に済むことが多いです。
ステータスマッチでヒルトンのゴールド・ダイヤモンド会員を目指す方法
ステータスマッチとは何か
ステータスマッチとは、ヒルトン・オナーズ会員でかつ他社ホテルプログラムのエリートステータスをもつ人が対象になる、ヒルトンの上級会員へ挑戦する制度です。
例えば、Marriott BonvoyのGold以上、HyattのExplorist以上、IHGのGold Elite以上、AccorのGold以上を保有している場合、90日間のGoldトライアルが付与されます。
その後90日以内に6泊すればGoldを維持でき、12泊すればダイヤモンドに昇格することができます。
そのため他社でステイタスを持っている場合は、通常の宿泊修行よりも短期間で目指すことができます。
なお申請時にはステータスを持つホテルでの宿泊実績の提出も求められているので、他社のステータスがステータスマッチなどで獲得したものだと否認される可能性があるので注意しましょう。
ステータスマッチのメリット
ここまで説明したように、ステータスマッチで狙うメリットは
- 少ない泊数で獲得できる
- 短期で獲得できる
という点にあります。そのため他のホテルの上級会員資格を保有している場合は選択肢に入れましょう。
ステータスマッチの注意点
注意点としては以下のものがあります。
- 条件を満たす他社ステータスを持っている必要がある
- 90日間で条件を満たす必要がある
- 宿泊実績も提出する必要がある
そのため誰にでも向いているアプローチとは言えないので注意しましょう。
ヒルトンアメックスでダイヤモンド会員を目指す方法
ヒルトンアメックスとは
ヒルトンアメックスとは、「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・カード」および「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」のことを指す、ヒルトン提携のアメリカン・エキスプレス®・カードのことを指します。
このカードの特徴は、ヒルトンの上級会員になることができる点にあります。例えば「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・カード」であれば無条件でゴールドを獲得できます。さらに「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」であればゴールドはもちろん、年間カード利用額が200万円以上でダイヤモンドも獲得することができます。
ヒルトンアメックスで狙うメリット
このアプローチの最大のメリットは、日常の決済を活用できるため、ホテルの宿泊数が少なくても上級会員を目指せる点にあります。
さらにステータス獲得だけでなく、カード決済額に応じてポイントも特典付与されるのも特徴で、日常利用で貯まるポイントはヒルトンの予約の際にも利用することができます。
ヒルトンアメックスの注意点
ヒルトンアメックスの注意点としては以下のものが挙げられます。
- 年会費がかかる
- 年会費に見合った特典を受けられるか
年会費は
- ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・カード:16,500円
- ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード:66,000円
と決して安くはありません(宿泊修行などよりは安い)。そのため、カードの特典全体を使いこなせるかが鍵となってくるでしょう。
海外ヒルトンでカード決済をする場合、為替手数料や国際ブランドの使いやすさも確認しておきたいところです。詳しくは、海外旅行での現地決済方法の比較で解説しています。

宿泊修行・ステータスマッチ・ヒルトンアメックスを比較
3つの方法の比較表
| 方法 | 達成しやすさ | 必要なもの | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 宿泊修行 | △ | 50泊・25滞在など | 出張や旅行でヒルトンに多く泊まる人 | 費用と時間がかかる |
| ステータスマッチ | ○ | 他ホテル上級会員+90日以内12泊 | 短期集中で泊まれる人 | 申請条件や制度変更に注意 |
| ヒルトンアメックス | ○ | プレミアムカード+年間200万円利用 | 年間決済額が大きい人 | 年会費66,000円がかかる |
※条件は変更される可能性があるため、ヒルトン公式やアメックス公式で最新情報を確認してください。
費用を抑えたい人に向いている方法
ヒルトンのゴールドステータスを獲得するのであれば、ヒルトンアメックスが最も安価(年会費16,500円)に獲得できます。
またダイヤモンドは日常のカード決済額が200万円を超える場合はヒルトンアメックスが、他社のステータスを持っている場合はステータスマッチが活用しやすいでしょう。
なおステータスマッチもヒルトンアメックスも使用しない場合は宿泊修行のみとなりますが、ダイヤモンドまでは滞在数で稼ぐのが最も費用を抑えることができおすすめです。
手間を減らしたい人に向いている方法
手間を減らしたい人に最もおすすめなのはヒルトンアメックスです。年会費を払えばゴールドを獲得することができます。
また宿泊修行も普段から出張が多い場合であればそこまで手間が増えないのでおすすめです。宿泊修行でしか狙えないダイヤモンド・リザーブも狙えるかもしれません。
他社のステータスを持っている場合はステータスマッチが有効ですが、ヒルトンアメックスの方が出費も抑えられておすすめです。
ダイヤモンド・リザーブを目指す場合
この場合は宿泊修行一択です。ヒルトンアメックスやステータスマッチではダイヤモンド・リザーブを獲得することはできません。
ただし宿泊修行中にも特典を受けたい場合は、ヒルトンアメックスを事前に作成して修行することで特典が受けられ、かつポイントもよく貯まります。
ヒルトンのダイヤモンド修行をする前に考えるべきこと
年間で何回ヒルトンに泊まるか
ステータスは獲得しても使わなければ意味がありません。そのためヒルトンアメックスなどで比較的安価に獲得しても、ヒルトンを年1~2回しか利用しない場合は回収するのが難しい可能性が高いです。
そのため修行前に自分がどの程度ヒルトンを使う予定があるかを把握した上で、本当に修行を行うかどうかを判断する必要があります。
ラウンジや朝食をどれくらい使うか
ステータスの特典として、エグゼクティブラウンジへのアクセスや、朝食無料などがあります。しかし、これらの特典も使わなければ意味がありません。朝食をよく抜く人や、旅行や出張でほとんどホテルに滞在しない人はこれらの特典を十分享受できません。
そのため自分の旅行スタイルを顧みた上で、本当にこれらの特典が必要かを見極める必要があります。
修行費用を回収できるか
ケチくさい話ですが、修行費用を回収できるかも重要な視点です。宿泊修行などでは宿泊費のほかに交通費などが追加で発生するため、少なくない金額がかかります。それなのに得られる特典も期待していたよりも小さいと感じることもあるかもしれません。
そのため「ダイヤモンドになること」自体を目的にしすぎず、あくまで快適なホテルライフを過ごすための1つの手段と捉えて行うのが良いでしょう。
結局どの方法でヒルトンの上級会員を目指すべきか
どのような人が上級会員を目指すべきか、以下にまとめました。
宿泊修行がおすすめな人
- 出張や旅行で自然に宿泊数を稼げる人
- 安いヒルトン系列ホテルに泊まれる人
- ホテルステイを楽しみながら達成したい人
ステータスマッチがおすすめな人
- 他ホテルの上級会員を持っている人
- 短期集中で宿泊できる人
- 少ない宿泊数で効率よく狙いたい人
ヒルトンアメックスがおすすめな人
- 年間決済額が大きい人
- 宿泊回数だけでは達成が難しい人
- カード特典も含めて活用できる人
無理にダイヤモンドを目指さなくてもよい人
- ヒルトン宿泊が年に数回以下の人
- ラウンジや朝食特典をあまり使わない人
- 年会費や修行費用を回収できる見込みが薄い人
- ゴールド会員で十分な人
このような人は1泊あたりの宿泊費をどれだけ抑えられるかが重要です。ホテル予約サイトごとの価格差も確認したい方は、ホテル予約サイトの比較記事も参考にしてください。

まとめ:ヒルトンのダイヤモンド会員は自分に合う方法で目指そう
結論
上級会員を目指す方法として、宿泊修行・ステータスマッチ・ヒルトンアメックスの3つをご紹介しました。あなたにとってどれが正解かは、宿泊頻度、決済額、他ホテルステータスの有無で変わります。いずれにせよ重要なのは、ダイヤモンド会員になった後に特典を活用できるかどうかです。
ぜひこの記事を参考に自分にとってヒルトンの上級会員資格が必要かどうか、そしてどのような方法で獲得するのがベストかを考えていただき、快適なホテルライフを満喫していただけたらと思います。

