【座って通勤】普通列車グリーン車をご紹介!【JR東日本】

JR東日本

 この記事では首都圏の通勤列車に設置が進められている普通列車グリーン車についてご紹介しています。

普通列車グリーン車とは

 普通列車グリーン車とは,東海道線や宇都宮線,総武快速線などの在来線の普通列車(快速含む)に設置されているグリーン車のことです。この普通列車グリーン車は新幹線や特急列車のグリーン車とは異なり,普通の切符や定期券に加えてグリ-ン料金を支払えば乗ることができるのが特徴です。

 遠距離の通勤や通学となると普通の座席では体が痛くなったり,座れなくなる可能性が高くなったりします。それに対して普通列車グリーン車はリクライニング機能の付いた座席に座ることができる(混み合う場合は座れない場合もあり)のが特徴です。

普通列車グリーン車の設置路線・区間

 普通列車グリーン車は首都圏の一部路線の列車に設置されています。2023年11月現在では

  • 東海道線(伊東線含む)
  • 横須賀・総武快速線(内房線・外房線・成田線の一部区間含む)
  • 宇都宮線
  • 高崎線
  • 湘南新宿ライン
  • 上野東京ライン
  • 常磐線(一部列車を除く)

に設置されており,また

  • 中央線(快速)

にも2024年度末以降の導入が計画されています。導入エリアは以下の通りです。

JR東日本HPより引用

乗車方法

 普通列車グリーン車に乗るためには,以下の手順が必要になります。

乗車券・グリーン券の購入

 まず普通列車グリーン車に乗るために必要な乗車券とグリーン券を購入する必要があります。

 乗車券についてはSuicaやPASMO等の交通系ICカードを改札にかざすか,駅の券売機で切符を購入する必要があります。乗車区間で有効な定期券を持っている場合はそれを利用して乗車することもできます。

 乗車券に加えて必要になるのがグリーン券です。このグリーン券にはいくつかの種類があり,

となっています。これらは購入方法が変わってきます。

磁気グリーン券

 磁気グリーン券は普通列車グリーン車が止まる駅の改札外にある,

このマークがある券売機や主な駅のみどりの窓口で購入することができます。

Suicaグリーン券

 ICカードタイプのSuicaを利用している人は磁気グリーン券以外にもSuicaグリーン券を利用することができます。普通列車グリーン車停車駅の

マークのある券売機で購入することができます。この券売機は駅の外だけでなく,ホーム上のグリーン車がとまる位置付近にも設置されています。カードを差し込むか所定の位置に置いて,あとは画面の指示に従って購入しましょう。

Suicaグリーン券(モバイルSuica)

 SuicaはSuicaでもモバイルSuicaを利用している人は,モバイルSuica経由で購入することができます(前述の券売機では購入できません)。

 まずはモバイルSuicaアプリを開き,下のバーの左から2番目にある「グリーン券」をタップします。

そしたら以下のような画面になるので,「新規購入」を押します。

乗車駅と降車駅を選択し,右上の「次へ」を押します。

すると確認画面が出てきますので,間違いがなければ決済をします。決済方法はクレジットカード・Apple Pay(iOS),Google Pay(Android)が利用できます。

iOSの場合

グリーン定期券

 グリーン定期券はいちいちグリーン券を購入することがなくなるので非常に便利です。主な駅のみどりの窓口で購入することができます。またモバイルSuicaで,定期区間とグリーン車利用区間が一致する場合は,アプリ上で購入することができます。区間が一致しない場合はこちらのページをご覧ください。

車内購入

 グリーン券は車内でも車掌から購入することができます。しかしながら駅やアプリで購入するよりも割高になってしまうので,事前に駅やモバイルSuica等で購入するのがおすすめです。

乗車位置に整列

 乗車券とグリーン券を購入したら,駅のホームで乗車位置に整列します。グリーン車は4号車と5号車に設置されていますが,列車によっては車両の編成数が10両や15両など異なり,それによって場所が変わる場合があります。乗る列車の編成数を確認し,所定の位置(ホーム上に書かれている)で待ちましょう。なおグリーン車両には以下のようなマークが貼ってありますので,これを目印にするといいでしょう。

Naocchi – 投稿者自身による著作物

座席確保

 乗車したら空いている座席に座ります。指定席ではありませんので自由に座ることができます。座る際にSuicaグリーン券(モバイル含む)を利用している人は,座席上のSuicaをタッチする部分(以下の画像参照)にグリーン券を購入したSuicaでタッチします。これによりランプが緑色になり,車掌にグリーン券を持っていることを示すことができ,検札がなくなります。

Cassiopeia sweet – 投稿者自身による著作物

磁気グリーン券を利用している場合は車掌に見せる必要があり,車内購入の場合も車掌に申し出て購入する必要があります。このような手間を考えると,Suicaで購入するのがおすすめです。

 なお途中で座席を移動したい場合は,移動先の座席上のタッチ部分にSuicaをかざせば緑色にかわり,座席を移動することができます。

料金

 グリーン料金は距離によって,また購入方法や曜日によって変わります。

営業キロ平日
(事前購入)
ホリデー
(事前購入)
平日
(車内購入)
ホリデー
(車内購入)
50 kmまで780円580円1,040円840円
51 km以上1,000円800円1,260円1,060円
営業キロは小数点以下切り上げ

 事前購入は駅の券売機やモバイルSuica上で購入した場合を指します。ですので普通車内においてモバイルSuicaでグリーン券を購入し,グリーン車に移動した場合も事前料金になります。またホリデーは土日祝日や年末年始(12月29日~1月4日)が含まれています。

まとめ

 以上が普通列車グリーン車についてのご紹介でした。このグリーン車は首都圏の長距離列車を中心に設置されており,通勤通学はもちろん,旅行をする際にも非常に役立つ座席となっています。このグリーン券は購入方法や曜日によっても価格が異なりますので,確認の上お得に利用するようにしましょう。

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