この記事では「成田空港へのアクセス大全・鉄道編」として,成田空港へ鉄道でアクセスする方法をまとめています。バスでのアクセスについては以下の記事でご紹介しています。
鉄道で行く魅力とは

鉄道の魅力は,なんといってもその速達性と定時性でしょう。また料金面でも他のアクセス方法に比べて比較的安くなっています。これらについて以下で詳しく紹介していきます。
速達性
鉄道の魅力として真っ先に挙げられるのは,その速達性といっても過言ではないでしょう。以下の表は主な都内の駅から成田空港までのおおよその所要時間を示しています。
出発駅 | 所要時間(鉄道・最速) | 所要時間(鉄道・普通列車) |
東京 | 約50分 | 約90分 |
新宿 | 約60分 | 約100分 |
渋谷 | 約65分 | 約100分 |
吉祥寺 | 約80分 | 約120分 |
立川 | 約120分 | 約140分 |
この通り,最速で行く場合は東京都心部から約1時間ほどで着きます。最速で行く際には,「成田エクスプレス」などの特急列車もありますが,日暮里から「京成スカイライナー」を利用するのが一番早いです。
普通列車のみで行く際には主なルートとしては
- 京成線(京成船橋)ルート
- 北総線ルート
- 総武本線ルート
があります。この中で早いのは上の2つとなっています。JR線は特急・普通列車ともに私鉄に比べて速達性の面では劣っていることが多いです。
定時性
定時性は日本の鉄道を代表する特徴ともいえます。秒刻みのダイヤで,遅延もそこまで多くないため,時間にシビアな場合には大いに役立ちます。特にバスと比べるとその定時性は非常に高いです。
しかしながら京成線の一部や北総線は,都営浅草線や京急線と,総武本線は横須賀線と直通運転を行っており,他社線で発生した遅延が影響することもありますので,過信するのはよくないでしょう。時間に余裕を持った計画を立てるのをおすすめします。
料金
鉄道は料金面でも優れています。以下の表は都内の主な駅からの料金となっています。
出発駅 | 料金(鉄道・最速) | 料金(鉄道・最安値) | 料金(バス) |
東京 | 2,724円 | 1,154円 | 1,300円 |
新宿 | 2,765円 | 1,188円 | 3,200円 |
渋谷 | 2,765円 | 1,241円 | 1,900円 |
吉祥寺 | 2,963円 | 1,448円 | 3,150円 |
立川 | 3,216円 | 1,671円 | 3,700円 |
これを見ると都内から普通列車でアクセスする際は,バスに比べても安くなっています。また場所によっては(特に西東京)バスよりも特急を使った方が安くなることもあります。
鉄道移動のデメリット
以上が鉄道移動の魅力でしたが,デメリットもあります。以下ではそのデメリットについて詳しく紹介していきます。
乗換が大変
鉄道を利用する際は,ほとんどの場合で乗り換えが必要となります。この乗り換えが,特に大きな荷物を持っている際には負担になります。バスは主な駅からであれば直接空港に行くことができるため,その点では鉄道に勝っています。
このデメリットを解消するには,乗換が少なくなるようなルートを選んだり,比較的長距離移動する特急列車等を利用したりするのがいいでしょう。
第3ターミナルが遠い
成田空港には「成田空港駅」と「空港第2ビル駅」の2つがあります。これらはそれぞれ第1ターミナル,第2ターミナルの最寄り駅ですが,第3ターミナルには最寄り駅と呼べるほど近い駅がありません。最も近いのは「空港第2ビル駅」で,そこから15分ほど歩く必要があります。
第3ターミナルはLCCが多く発着しており,利用する機会も多いのではないでしょうか。一応第2ターミナルから第3ターミナルへ行くバスも出ていますので,荷物が多い場合などには利用を検討してみてはいかがでしょうか。
主な駅からのアクセス方法!
最速ルート
基本的には京成スカイライナーを利用するルートが一番早いです。京成スカイライナーは京成上野駅が始点ですが,JR線との乗り換えに便利なのは日暮里となっています。
また渋谷駅では時間によって成田エクスプレスを利用するのが一番早い場合もあります。その際は乗り換えなしで成田空港までアクセスすることができます。
出発駅 | ルート例(最速) |
東京 | 東京(山手線)日暮里(京成スカイライナー)成田空港 |
新宿 | 新宿(山手線)日暮里(京成スカイライナー)成田空港 |
渋谷 | 渋谷(山手線)日暮里(京成スカイライナー)成田空港 |
吉祥寺 | 吉祥寺(中央線)神田(山手線)日暮里(京成スカイライナー)成田空港 |
立川 | 立川(中央線)神田(山手線)日暮里(京成スカイライナー)成田空港 |
最安ルート
最安ルートは京成本線経由で行くのが一番多いでしょう。京成本線の駅までは様々な方法で行くことができます。新宿や渋谷から行く場合は地下鉄線を利用しますが,ほとんどの列車が地下鉄線内各駅停車のため時間がかかります。
出発駅 | ルート例(最安) |
東京 | 東京(総武線)船橋・京成船橋(京成本線)成田空港 |
新宿 | 新宿(都営新宿線)本八幡・京成八幡(京成本線)成田空港 |
渋谷 | 渋谷(半蔵門線)押上(京成本線)成田空港 |
吉祥寺 | 吉祥寺(中央線)神田(山手線)日暮里(京成本線)成田空港 |
立川 | 立川(中央線)神田(山手線)日暮里(京成本線)成田空港 |
「成田空港駅」と「空港第2ビル駅」の違いとは?
成田空港には「成田空港駅」と「空港第2ビル駅」があります。この違いとは近いターミナルの違いにあります。
成田空港駅が近いのは第1ターミナルで,主な航空会社としてはANAやPeach,大韓航空,デルタ航空などが乗り入れています。
空港第2ビル駅が近いのは第2ターミナルで,JALやアメリカン航空,エミレーツ航空などが乗り入れています。また第3ターミナルの最寄り(徒歩約15分)でもあり,ジェットスターや春秋航空,チェジュ航空などが乗り入れています。
このように利用するターミナルに応じて降車駅が変わります。ほかの航空会社がどのターミナルから発車するかについてはこちらのページでご確認ください。
まとめ
以上が鉄道で成田空港にアクセスする際のメリットデメリットと方法についてでした。鉄道は他の移動手段に比べて早く到着することができ,一番利用されているアクセス方法だと思われます。皆さんもぜひ鉄道を利用して成田空港を利用してみてはいかがでしょうか。