【長距離フェリー】オーシャン東九フェリーに乗ってきた【東京〜徳島〜北九州】

フェリー

この記事では、東京から出発する数少ない長距離フェリーの1つであるオーシャン東九フェリーについて紹介しています。

 他のフェリーについては以下の記事でご紹介していますので、よろしければそちらもご覧ください。

オーシャン東九フェリーとは

徳島港に停泊するフェリーしまんと

 オーシャン東九フェリーとは、オーシャントランス株式会社が運行する、東京〜徳島〜北九州を結ぶ長距離フェリーです。長距離フェリーの数が減る中、東京から出港する数少ないフェリーの1つでもあります。運行する船には4つの船が存在し、その名前はそれぞれ「びざん」「どうご」「しまんと」「りつりん」と、四国4県の地名にちなんだ名前となっています。これらのフェリーの中で、私は「しまんと」と「りつりん」に乗船しました。

フェリーの魅力

 新幹線や飛行機が発達した現在、なぜわざわざ船舶で移動するのかと思う方もいるでしょう。そこで、ここでは新幹線や飛行機にはないフェリーの魅力を紹介していきます!

車やバイクと一緒に移動可能

 まずはこれが大きな魅力と言えるでしょう。引っ越しや遠出などで車やバイクを積みたい人はもちろんフェリーを使うしかありません。実際に私はバイクを積みましたが、しっかりと固定されるため、転倒などの心配はあまりいらないように感じました。

甲板には多くの車両が積まれていた

広々空間で移動ができる

 新幹線や飛行機では窮屈に移動する必要が出てきますが、フェリーはその心配は入りません。客室をはじめ、ロビーといったさまざまなお部屋が広々と使えます。

 客室は基本的に相部屋と個室の2種類となっています。私は2名個室を1人で利用しました。ベッドは2段で折りたたみ式になっており、2人でも十分な広さを確保できます。

 ロビーにはいすや机がたくさん設置されており、また飲み物だけでなく食品の自販機も設置されているため、食料の心配はあまりしなくてもよいです(ただし種類は限られているため、持っていくに越したことはないです)。

 また、浴槽も完備しており、24時間使えるため(揺れがひどい時を除く)、旅の疲れを癒すことができます。

揺れはそこまででない

船に乗る際に一番心配なのが、揺れで船酔いするのではないかということでしょう。確かに小さなフェリーでは揺れがひどく、船酔いすることも多いです。しかしながらこのオーシャン東九フェリーは船が大きいため、揺れはそこまでひどくなく、船酔いの心配もさほどいらないでしょう。また、もし船酔いした場合は、船内で酔い止めの薬も購入できますので、安心して乗船できます。

フェリーのデメリット

時間がかかる

飛んでいく時間のイラスト

これは避けては通れないものですが、このフェリーは時速30キロくらいで航行するため、かなりの時間がかかります。実際の運行スケジュールでは東京〜徳島間で18時間ほど、東京〜北九州間で34時間ほどとなっています。また、東京〜北九州間を移動する際は徳島で途中下船することはできません。

インターネット問題

遅いWi-Fiのイラスト(右向き)

船内にはWi-Fiといったインターネット環境はありません。陸地に近いところではインターネットが利用可能ですが、離れてしまうと圏外となり使えなくなってしまいます。ですからこの時間に何をするのかを考えて、例えばゲーム機を持っていくなどの対策をお勧めします。

現金しか使えない

支払い方法のマーク(現金・OK)

先ほどに述べたようにインターネットは利用できないため、クレジットカードや交通系ICといったキャッシュレス決済は全て使えません。ですので船内の自販機やゲームコーナーでは現金のみの対応となっています。乗船前に食べ物を買い込んでおくか、現金を用意しておきましょう。

乗船方法

ここでは東京と徳島でのフェリーの乗り方を紹介します。

東京(有明)での乗り方

 東京の乗り場は有明にあります。東京港臨港道路南北線から、「フェリー埠頭」と書かれた方の分岐へと進むとあります。

 公共交通機関でのアクセスはバスが便利で、ジェイアール関東バスが東京駅から国際展示場駅、東京ビッグサイトを経由して有明の港まで結んでいます。詳しい運行状況についてはこちらのページでご確認ください。

徳島(沖洲)での乗り方

 徳島の乗り場は沖洲にあります。高速道路は徳島沖洲ICで降りるのが便利です。

 またこちらも駅からバスが運行しています。徳島駅6番乗り場からオーシャンフェリー行きに乗り、約20分ほどで港に到着します。

北九州(新門司)での乗り方

 北九州の乗り場は新門司というところにあり、都市部や駅からはやや離れた場所に位置します。車で行く場合は「新門司IC」を使うと便利です。

 またバスの運行は他とは異なりされておらず、門司駅から送迎タクシーに乗る必要があります。この送迎タクシーはJR門司駅17:50出発(日祝 は16:50発)で、1人440円となっています。黄色い旗を持ったタクシーの運転手が改札口正面にいます。

実際に利用してみての感想

 私は初めての長距離フェリーとしてこのオーシャン東九フェリーを、東京~徳島間で往復利用しました。そこで感じた感想を以下で述べます。

船内環境は非常に快適

 最初船はよく揺れる乗り物で、船酔いの危険があると思っていたため戦々恐々乗船しましたが、実際のところほとんど揺れは感じませんでした。

 これは天候が良かったことと、乗船した船が大型なため、小さい船と比べると揺れが少なくなりやすいのが原因と考えられます。もし悪天候時は揺れる可能性がありますので、念のため酔い止めの薬を準備しておくことも必要かと思います。

食料は持ち込むのがいい

 船内には飲み物のほかにも食べ物の自販機も備え付けられていましたが、種類は地上と比べると当たり前ですが少ないです。また数も限られているため、最後の方には売り切れになる商品も多くみられました。

 ですので、食料はあらかじめ買っておき、船内に持ち込むのがいいかと思います。そうすることで船内でお腹を空かすこともなくなるでしょう。

自動車やバイクを持っている人はフェリーしかない

 自動車やバイクと一緒に移動したい人にはフェリーしかないといっても過言ではないでしょう。東京から徳島、さらには北九州まで運転しようとするとかなりの時間がかかり、体力的にも厳しいでしょう。

 それに対してフェリーは載せて、あとはくつろぐだけで目的の港まで運んでくれます。確かに積み込み料金は発生しますが、それ以上の恩恵を得られるでしょう。

まとめ

 以上がオーシャン東九フェリーのご紹介でした。オーシャン東九フェリーは東京と徳島、北九州を結ぶフェリーとして非常に便利です。

 確かに時間はかかりますが、それ以上にフェリーにしかない魅力も多く、実際役立つこともあるでしょう。ぜひこの記事を参考に、快適な船旅をしてみてはいかがでしょうか。

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