この記事ではオフピーク通勤に便利でお得な定期券、「オフピーク定期券」をご紹介しています。
オフピークとは

オフピークとはラッシュ時間帯を除いた時間帯のことを指し、オフピーク定期券はその時間帯に入場した場合に有効な定期券となります。具体的なオフピークの時間は駅によって異なります。
その駅がピーク時間である時とそうでないときで改札の表記が変化し、ピーク時間では「ICピーク」となっているので、その時間帯ではオフピーク定期券は使えません。
利用条件
定期区間
オフピーク定期券は以下の画像に示された東京の「電車特定区間」のみを通る場合に発売されます。

ですので発着駅がこの区間内にあっても、経路が区間外を通る場合はオフピーク定期券は発売されません。しかし、地下鉄や私鉄またがる通勤定期券で、JR東日本線の区間が上の画像の区間のみの場合は、オフピーク定期券が発売されます。
対象の定期券
オフピーク定期券は通勤定期券のみの発売となります。通学定期券やグリーン定期券などのほかの定期券は対象外となります。なお通勤定期券であればモバイルSuica定期券でもICカードタイプでも構いません。
ピーク時間
ピーク時間は駅によって異なり、それぞれの駅などに掲示されています。以下の表は主な駅のピーク時間となっています。その他の駅についてはこちらのページをご確認ください。
駅名 | ピーク時間 |
新宿 | 7:30~9:00 |
渋谷 | 7:20~8:50 |
大宮 | 6:45~8:15 |
立川 | 6:45~8:15 |
横浜 | 7:00~8:30 |
船橋 | 6:55~8:25 |
定期券の価格
オフピーク定期券は通常の定期券よりもお得になります。具体的な価格については「ネットde定期」の「通勤定期券申込・運賃の照会」からご確認ください。以下は主な区間の1ヶ月分の価格比較になります。
区間 | 通勤定期券(通常) | オフピーク通勤定期券 |
立川〜新宿 | 14,640 | 13,030 |
横浜〜新宿 | 17,310 | 15,400 |
大宮〜新宿 | 14,640 | 13,030 |
船橋〜東京 | 12,290 | 10,940 |
ピーク時間の利用
オフピーク定期券を持っている状態でピーク時間に利用する場合は、通常運賃の支払いになります。ですので、ピーク時間によく利用する場合は、オフピーク定期券の方が結果的に高くつく場合がありますので、よく検討した上で購入しましょう。
購入方法
オフピーク定期券は通常の定期券と同じように購入できます。モバイルSuica定期券の場合はアプリから、ICカードタイプは駅の券売機から購入できます。
これまで他の定期券を持っていたとしても、初めてオフピーク定期券を購入する場合は「新規購入」になります。また他の定期券からの切り替えはできませんので、期限が切れるまで待つか、払い戻しを行う必要があります。もうすでにオフピーク定期券を持っている場合は「継続購入」が可能です。
その他
振替輸送
オフピーク定期券の区間で振替輸送が行われる場合、ピーク時間であっても振替輸送の対象となります。
払い戻し
払い戻しは通常の定期券同様、残りの有効期間が1ヶ月以上残った状態ならば行えます。この際の払い戻し額は以下のとおりです。
この場合の払いもどし額は、発売額からすでにお使いになった月数分(1カ月に満たない日の端数は1カ月とします)の定期運賃と手数料220円を差し引いた残額です。
JR東日本公式サイト
他の乗車券との併用
オフピーク定期券は入場時間を正確に把握する必要があるため、原則他の乗車券との併用はできません。しかし以下の場合は併用できます。
- オフピーク定期券の券面表示区間内の駅を、発または着とする乗車券と併用する場合(ただし、オフピーク定期券設定エリア内から他の乗車券で入場する場合を除きます。)
- 新幹線に有効な乗車券と併用して新幹線乗換改札を利用する場合
つまりオフピーク定期券の区間を入場したことがわかるように、区間内の改札を定期券で入場できる場合は併用可能となります。
まとめ
この記事ではオフピーク定期券についてご紹介しました。この定期券はピーク時間外に入場する場合に有効で,通常の通勤定期券よりお得に利用することができます。フレックスタイム制などが広まりつつあるので,ぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。