仙台近郊区間大回り乗車のコース紹介

大回り乗車

 今回は乗り鉄御用達、大回り乗車の仙台近郊区間におけるモデルコースを紹介したいと思います。私が山形出身のため、山形発のコースで実際に私が行ったことのあるものを紹介します。

 東京近郊区間の大回り乗車については以下の記事でご紹介していますので,よろしければ併せてご覧ください。

大回り乗車とは?

 大回り乗車は一部の都市圏で行うことができる乗車方法の俗称です。

 通常切符を買う際は、乗車駅と降車駅を移動する際に乗車した距離数だけ料金が変化します。しかしながら都市部では路線が数多く存在し、きっぷやICカードの入場記録からではどのルートを使って来たかがわからないため、ルートごとに切符の値段を変えることが困難です。

 そこで一部の都市部では「近郊区間」が設定されており、そのエリア内であればどのルートを使ったとしても、乗車駅から降車駅までの最短ルートで来たものとして料金計算がされます。例えば東京駅から神田駅までの切符を買ったとして、通常は山手線内回りで移動するかと思いますが、そこを遠回りの外回りで移動して、山手線をほぼ一周して神田駅で降車しても、移動した距離数は異なっても最短距離で来たことになるため、料金は同じになります。

 このルールを応用したのが「大回り乗車」で、隣の駅までの切符を買い、その駅まで行くルートを遠回りにして長時間列車に乗るというものです。

 例外はありますが、基本的なルールは単純で、

  • 同じ区間(駅)を2度通ってはいけない
  • 途中下車(改札の外に出る、もしくは途中の無人駅に降り立つなど)をしてはいけない

です。

仙台近郊区間はどこ?

 仙台近郊区間は以下の通りの区間になっています。

仙台近郊区間(JR東日本の公式HPから引用)

注釈で書いてありますが、新幹線は山形新幹線も含めて乗車することはできません。

山形発 「リゾートみのり」大回りルート(現在は実現不可能)

大回りルート(今は実現不可能)

 このコースは2020年6月に引退した「リゾートみのり」に乗るために、実際筆者が2017年10月に乗ったルートです(現在は実現不可能)。このルートは待ち時間がとてつもなくあるため、かなりの根気が必要でした。特に構内に売店が特にない新庄駅で1時間半以上待ちました。アイスの自販機があったので、それをベンチに座って食べていた記憶があります。「リゾートみのり」自体はとても面白く、名所では徐行運転をするなどの配慮などもあったのでいい思い出となりました。

 交通費は運賃220円、指定席料金530円の合計750円でした。

 リゾートみのりは引退しましたが、現在では快速湯けむり号が運行されていますのでそちらに乗ってみるのもいいでしょう。

北山形発 (多分)最長大回りルート

大回りルート

 このルートはおそらく仙台近郊区間最長の大回りルートでしょう。入場、もしくは出場で北山形駅を利用する際は有人の時間帯に東口で行いましょう(西口は常時無人)。終点にすると夜遅くは駅員がいなくなるので起点にすべきでしょう。

 このルートの難点は運行本数の少ない区間が多く、特に福島〜米沢間は3時間に1本ほどしか運行していないので、それに合わせて時間設定するのがいいでしょう。また、改札内に店が存在するのは仙台駅のみなので、あらかじめ昼ごはんを持参して、駅での待機時間に食べるのが良いかと思います。

 眺め自体は、峠道や森林の他にも海が見えたりするのでかなり良く、電車に乗っていても飽きることはありません。そのため個人的には非常におすすめのルートとなっています。また、東北本線の仙台〜岩沼間では特急「ひたち」の運行も本数は少ないですがあるため、特急にも乗車することができます。

 交通費は北山形〜山形間の150円です。特急「ひたち」にも乗車する際は別途特急料金の760円がかかります。

 起点は他の駅でも構いませんが、注意すべき点は起点駅と終点駅が有人駅にしないといけないので、仙台近辺を起点・終点にすべきでしょう。

まとめ

 仙台近郊区間は東京や大阪のそれと比べるとエリアが狭いため、大回りのルートは限られます。しかしながら1日中楽しめるルートや、車窓から日本三景が眺められるルート、雄大な自然の中を走るルートなど、起伏にとんだルート設計ができるのが特徴です。

 ぜひこの記事を参考に、仙台近郊区間で大回り乗車をしてみてはいかがでしょうか。

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