はじめに
旅行やイベントなどのチケットや切符を購入する際、万が一予定が変更となった場合や予定がキャンセルとなった場合、どのように払い戻しを手続きすればいいのか、また払い戻しの制限や注意点はあるのか気になることでしょう。
本記事では、一般的な切符の払い戻しに関する基本的な情報と手続き方法、制限について詳しく解説します。旅行やイベントの計画変更に備え、スムーズな払い戻し手続きを行うために、以下の内容に目を通してください。
払戻できる切符とできない切符の違いは?

切符の中でも払い戻しできる切符とできない切符があります。代表的なものを以下の表でまとめています。リンク先ではそれぞれの払い戻しについて詳しく解説しています。
払い戻しできる切符 | 普通乗車券(使用前かつ有効期間内、もしくは使用開始後で乗らない区間の1券片営業キロが100キロを超える場合) 定期券(使用前でかつ有効期間内、もしくは使用開始後で有効期間が1か月以上残っている場合) 急行券・自由席特急券・特定特急券・自由席グリーン券(使用前かつ有効期間内) 指定席券・指定席グリーン券・寝台券(使用前かつ有効期間内) |
払い戻しできない切符 | 上記を満たさない切符(有効期間外、特急券で使用開始後の場合など) |
お得なきっぷに関しては切符ごとに取り扱いが異なります(以下で説明)。
普通乗車券
普通乗車券とは、在来線に乗る際に必要な切符です。この切符を払い戻す条件は
- 使用前かつ有効期間内
- 使用開始後は乗車しない区間の営業キロが1券片100キロを超える場合(つまり片道乗車券はその切符単体で、往復乗車券の場合は片道分のみで100キロを超える区間を乗らない場合)
となります。
払い戻しの場合、「使用前かつ有効期間内」の場合は手数料として220円が、「使用開始後で上記の条件を満たす」場合は手数料の220円と、すでに乗っている区間の普通運賃がかかります。
定期券
定期券は以下の条件を満たせば払い戻しができます。
- 使用前かつ有効期間内
- 使用開始後、有効期間が1か月以上残っている場合
この場合の手数料はどちらも220円ですが、後者に関してはすでに利用した月数分の定期運賃が差し引かれます。
例えば4月1日から9月30日まで有効の6か月定期を8月1日に払い戻す場合、使用したのは4月1日から8月1日までですから、4か月と1日になります。この場合、端数の1日は1か月分として計算されますから、払い戻しの際に引かれる定期運賃は5か月分(=3か月定期運賃+1か月定期運賃×2)となります。つまり、払い戻し金額は
払戻金額=定期券発売額-5か月分定期運賃-手数料220円
となります。
急行券・自由席特急券・特定特急券・自由席グリーン券
急行券は現在ではほとんど見られませんが、たまに臨時列車等で見られるものです。
これらの切符で払い戻しができる条件は以下の通りとなっています。
- 使用前かつ有効期間内
手数料は220円です。
指定席・指定席グリーン券・寝台券
これらの切符は
- 使用前かつ有効期間内
であれば払い戻し可能ですが、その手数料はものによって異なります。
切符の種類 | 払い戻し条件 | 手数料 |
立席特急券 | 出発時刻 | 220円 |
指定席特急券 特定特急券 指定席グリーン券 寝台券 | 列車出発日の 2日前まで | 340円 |
指定席特急券 特定特急券 指定席グリーン券 寝台券 | 出発日の前日から 出発時刻まで | 30% ただし最低340円 |
お得なきっぷ
お得なきっぷはものによって払い戻し条件が異なりますので、各自で調べるようにしましょう。以下の表では主要なお得なきっぷについてまとめています。
青春18きっぷ | 有効期間内で未使用に限り可能 手数料220円 |
北海道フリーパス | 有効期間開始前または有効期間内(指定した列車の出発時刻前)かつ、未使用の場合に限り可能。 手数料は1090円。 |
払い戻しの仕方

払い戻し場所
払い戻しをする際は、みどりの窓口で行うようにしましょう。
払い戻しの仕方
みどりの窓口がある駅に向かいましょう。そしたら駅員に払い戻しをしたい旨を伝え、それと同時に払い戻しをしたいきっぷを渡してください。そうすると駅員が手続きを行いますので、完了するまで待てば、お金が返却され払い戻しが完了となります。
まとめ
以上がJRにおける払い戻しについてでした。払い戻しのできるきっぷの条件や、払い戻し手数料の違い、払い戻し場所をしっかりと確認したうえで、急な予定変更にもスムーズに対応できるようになりましょう!