新幹線に乗る際、指定席を予約することで快適な旅を楽しめます。しかし、初めて利用する方や予約方法が分からない方もいるかもしれません。本記事では、新幹線の指定席に乗る方法や注意点などを詳しく解説します。ぜひ参考にして、快適な新幹線旅行を楽しんでください。
新幹線の指定席とは
新幹線には、指定席と自由席の2つの種類の座席があります。指定席は、あらかじめ席番号が決まっているため、予約が必要です。一方、自由席は、座席の指定がないため、乗車する列車に空いている席に座ることができます。ただし、混雑する時期や時間帯には、自由席でも席がない場合があります。
新幹線の指定席の種類
新幹線の指定席には、普通席・グリーン車・グランクラスの3種類があります。普通席は、一般的な座席で、グリーン車は普通席よりも座席が広く、快適性が高い座席です。グランクラスは、最高級の座席で、プライベート空間のような座席と、上質なサービスが提供されます。
新幹線の指定席の予約・購入方法
新幹線の指定席は、インターネットや電話などで予約することができます。また、駅の窓口や自動券売機でも予約することができます。ここでは主な購入方法として、「自動券売機」と「インターネット」について解説します。
きっぷを買う際に領収書が発行できるのかについては以下の記事をご覧ください!
自動券売機で予約・購入する
JRの駅にある自動券売機で購入します。JR各社や各券売機で操作方法が異なる場合がありますので、以下の手順は目安としてください。
指定席券を購入できる券売機を探す
すべての自動券売機が指定席券(新幹線の指定席を利用する際に必要な切符の1つ)を購入できるわけではありません。基本的には「指定席」や「特急券」などが書かれている券売機で購入することができます(以下の画像を参照)。

「指定席」を選択
券売機のメニュー画面から、「指定席」を選択します。
「新幹線指定席」を選択
「新幹線指定席」を選択します。
乗る新幹線の路線を選択
「東海道新幹線」や「東北新幹線」など、乗る新幹線の路線を選択します。
乗車駅(新幹線に乗る駅)を選択
新幹線に乗る駅を選択します。例えば東京から仙台まで東北新幹線を利用する際は、乗る駅は東京駅ですから「東京」を選択します。
新幹線を降りる駅を選択
今度は新幹線から降りる駅を選択します。例えば東京から仙台まで東北新幹線を利用する際は、降りる駅は仙台駅ですから「仙台」を選択します。
乗車日(新幹線に乗る日)を選択
新幹線に乗る日を選択します。この際に選択できる日付は1か月後までです。
希望する乗車時間帯を選択
新幹線に乗る時間帯を選択します。例えば東京駅を13時台に発車する新幹線に乗りたい場合は、「13時~」を選択します。
利用人数を選択
何人分の切符を購入するかを選択します。この際「大人」と「小人(子供)」が選べます。小学生以下の子供は「小人」を、それ以外(中学生以上)は全員「大人」を選択します。
乗る新幹線と、座席の種類を選択
乗りたい新幹線と、座席の種類を選択します。
座席の種類は、先ほど解説したように、「普通席」「グリーン席」「グランクラス(東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線のみ)」があります。
空席が十分ある場合は「○」が、少なくなっている場合は「△」、空席がない場合は「×」がついています。「○」か「△」のみ選択ができます。
座席の位置を選択
座席の位置を選択できます。座席表から自分で選べたり、お任せで選んでくれたりします。
自分で選ぶ際は、「座席表から選ぶ」を選択します。そして希望する号車を選択します(この際空席のない号車は選択できません)。そうすると、選んだ号車の座席表が出ますので、空席の中で希望する座席を選択します。
お任せの場合は、「どの席でもよい」を選択すれば、勝手に選んでくれます。
乗車券について選択する
ここまでは特急券(座席指定券)についての情報を入力してきました。ただ、新幹線の指定席に乗る際には特急券(座席指定券)のほかに「乗車券」が必要になります。
乗車券は別で持っていて、特急券のみが必要な場合(フリー切符を利用しているなど)は、特急券のみを購入することもできます。その場合は「特急券のみを購入」を選択します(下の画像で言うところの中央下)。
乗車券を持っていない場合は、必要な乗車券の区間を選択します。
例えば、四ツ谷から東京まで中央線で来たのち、東京から仙台まで新幹線に乗る場合は、四ツ谷から東京経由で仙台までの乗車券を購入する必要があります。ですので、新幹線以外の区間を含めた乗車券を選択します(下の画像で言うところの左)。
新幹線の区間のみの乗車券でいい場合は、新幹線の区間のみの乗車券を選択します(下の画像で言うところの真ん中)。

ちなみに一番左にある区間で、吉祥寺があるのはこの券売機が吉祥寺駅のものだからです。ですので、「吉祥寺」の部分には操作中の券売機のある駅が表示されます。
乗車券の出発駅を選択
乗車券の出発駅を選択します(特急券のみ購入の場合はこの操作は必要ありません)。
この際、他の駅を選択したい場合は「その他の駅から」を選択し、駅名を入力・選択します。
乗車券の降車駅を選択
乗車券の降車駅を選択します(特急券のみ購入の場合はこの操作は必要ありません)。
この際表示された駅以外で選択したい場合は、「その他の駅まで」を選択し、駅名を入力・選択します。
経路を選択
乗車駅、降車駅を選択すると、そこに行くまでの経路が表示されます。希望する経路を選択してください。
この際、経路によって運賃が変わることがありますのでご注意ください。また、複雑な経路は券売機で購入できない場合がありますので、窓口で購入してください。
往復か片道かを選択
往復切符を買うか、片道切符を買うかを選択します。
往復で買う場合は、経路によっては往復割引が適用される場合があります。
内容を確認
ここまで入力した情報があっているかどうかを確認します。
支払い
現金かカードでお金を払います。決済が終わると、切符の発券が始まります。切符を受け取ったら無事終了です!
ネットで予約・購入する
JR各社によって予約・購入するサイトが異なります。以下が路線と予約・購入サイトの対応表になります。
一部、他社の切符を受け取れるサービスもあります(東海道新幹線・山陽新幹線を直通する際の切符を、JR東海・西日本でも受け取れるなど)。
それぞれのサイトでの購入方法は、以下の記事をご覧ください!
改札を通る
新幹線に乗る前には、在来線同様改札を通る必要があります。この際、駅や改札によって通り方が異なる場合があります。
改札には大きく分けて「在来線と新幹線の改札」「新幹線専用改札」があります。
前者の「在来線と新幹線の改札」は、普段通勤等で乗車する在来線を利用する際に通る改札です。この改札を最初に通る場合は、乗車券のみを入れます。特急券のみを入れても改札を通ることができませんので注意が必要です。乗車券と特急券をまとめて入れても問題なく通ることはできます。
後者の「新幹線専用改札」は、新幹線を利用する人のみが通過する改札です。この改札を通る場合は、乗車券と特急券を重ねて入れる必要があります(別々ではなく重ねて入れましょう)。
主な改札としては、「新幹線専用改札」のみで新幹線のホームに行ける改札と、「在来線と新幹線の改札」を通ったのちに「新幹線専用改札」を通る場合があります。いずれにせよ「新幹線専用改札」は通らなければなりませんので注意してください。
ホーム(番線)を確認する
乗車する新幹線が到着するホーム(番線)を確認します。確認方法は、切符に書いてある車両名や番号(はやぶさ17号など)を、下の画像のような電光掲示板で確認します。

この場合、はやぶさ17号は21番線と書かれていますから(右から2番目の行)、21番線に向かいます。
乗車位置を確認する
自分の指定した席のある号車の乗車位置に移動します。号車は切符に書かれています(○号車×番△列など)。以下のような画像の掲示板がありますので、自分の席がある号車のところに並びます。

新幹線に乗る
いよいよ新幹線の乗ります。始発駅では新幹線到着後、ほとんどがいったん車内整備を行います。その間は外で待ちます。それが終わると、乗車できるようになりますので、自分の席に座ります。
席は自分の切符に書かれています(1号車10番A列など)。この際の10番は、10列目の席ということを表しています。そして、A席は一番端(窓側、基本的には3列シートの窓側)となります。
先ほどの例の「10番」といった「番」は、東海道・山陽新幹線では「博多方面」から1番、2番と続き、「東京方面」が20番となります。
自分の席があっているかを再確認したのちに着席します。この際荷物は足元か、座席上の荷台に乗せるようにしましょう。
もし他の人が座っていた場合は、再度自分の席かどうかを確認したうえで、「席間違っていませんか」などと話しかけましょう。それでも解決しない場合は、新幹線の発車後、車掌が見回りに来ますので事情を説明しましょう。
以上が乗車方法についてでした。
切符購入時の注意
切符を購入する際は以下のことに注意しましょう。
切符の購入時間に注意
紙の切符、発車時刻の6分前までに購入しなくてはなりません。インターネットでの購入も時間制限があります(新幹線eチケットは4分前まで)。時間に余裕をもって購入しましょう。
切符の変更について
切符を購入した後に
- 乗車日を1日遅らせたい
- 乗車する列車の時間を変えたい
などが発生することもあるでしょう。その際、その切符の列車の発車時刻前で、同じ種類の切符で、かつ切符を使用する前であれば1回に限って変更することができます。窓口で対応してもらいましょう。
乗車中の注意
新幹線に乗ってる際は、車掌さんが車内を回っています。最近では減りましたが、検札といって、切符の座席の位置と、実際に座っている座席の位置があっているかをチェックしています。もし切符の提示を求められたら、乗車券と特急券を見せるようにしましょう。
まとめ
以上が新幹線の指定席を利用する際の方法と注意点でした。この記事を参考にして、ぜひ快適な移動を指定席で行ってみてください!