この記事では、電車を使って旅行する際に使うと便利な株主優待券について紹介しています!
YouTubeでも紹介していますので、よかったらそちらもご覧ください。
株主優待券って?
株主優待券とは、その名の通り株主に対して配られる様々な優待が受けられる券です。株主といっても100株以上などの、ある程度まとまった数の株を保有している人を対象に配られているもので、例えばJR東日本であれば100株以上を保有している人から配られます。2021年9月16日においてJR東日本の株価は1株で6912円ですから、少なくとも70万円弱分の株を保有していないと直接JR東日本からもらうことはできません。
株主優待券は株主しか手に入れられない?
「70万円なんてそうそう出せないよ」という人が多いと思います。僕もそうです。しかし、株主優待券は大体が株主じゃなくても入手することができます。それはヤフオクといったネットオークションや街にある金券ショップで購入するという方法です。実際、JR東日本の株主優待券は、以下の画像の通り、1枚あたり2500円弱で購入することができます。

JRに限らず、西武鉄道や東武鉄道といった私鉄も株主優待券を発行しています。例えば西武鉄道の株主優待券は1枚300円程度で売っています。

株主優待券ってどのくらいお得?
ここで私鉄各社の株主優待券を利用した場合を見ていきましょう。
西武鉄道の株主優待券は、1枚の切符で1回限り西武鉄道全線が乗り降り自由となります。ですから例えば池袋から西武秩父まで電車で行く場合、IC料金だと786円かかりますが、この優待券を使えば入手金額にもよりますが、約300円で行くことができます。
他にも東武鉄道であれば、優待券は600〜700円で手に入ります。それを浅草〜鬼怒川温泉で使うと、本来はIC料金で1571円かかるところを、600円程度でいけるのでかなりの交通費の節約になります。
これまでの例はいずれも普通列車を利用した場合を考えましたが、特急料金を別に払えば特急にも乗れる場合がほとんどです。ですから、移動時間はそのままで、料金だけを安く済ませることができます。
各社の株主優待券情報
JR東日本
JR東日本の株主優待券は上でも説明しましたが、1枚あたり約2500円で入手することができます。これは他社の株主優待券と比べて比較的高めですが、JR東日本の路線規模や優待内容を考えれば妥当です。
優待内容としては、JR東日本の運賃および料金(特急料金やグリーン料金などの追加料金)が4割引になるというものです。これは新幹線にも使うことができます(新幹線は特急料金がかかりますが、これも4割引にすることができます)。実際新幹線を利用する際はこの優待券を使うのが安くなるケースが多いです。JR東日本内の新幹線を使う場合、株主優待を含めてどの割引を使った方がいいのかについてはこのページで紹介していますので、よかったらご覧ください。
西武鉄道
西武鉄道の株主優待券は1枚あたり300円程度で購入することができます。
この優待券を使えば1枚で1回のみ、西武線の乗り降りが自由となります。ですから旅行に行く際は往復分の株主優待券を購入して、利用するのがいいでしょう。小江戸やラビューといった特急に乗る際は別途特急券を購入するだけで乗ることができます。
東武鉄道
東武鉄道の株主優待券は600〜700円で購入できます。
優待内容は西武と同様で、1回のみ東武線内が乗り降り自由となります。特急に関しても別途特急券を購入すれば乗車することができます。東武鉄道は長距離路線が多く、特急も充実しているため、特に株主優待券を使うことをお勧めします。
購入時の注意点
有効期限
株主優待券には有効期限があります。ですから買ったはいいものの、ずっと使わないでいると、いつの間にか使えなくなることもありますので、注意しましょう。逆に有効期限間近の優待券は安くなるので、それを狙って購入するのもありです。
株主優待券の種類
西武鉄道や東武鉄道といった、鉄道業の他にも事業を行なっている場合、鉄道以外の株主優待券も発行しています。例えば、鉄道会社系列の百貨店で使える優待券などがあります。ですから株主優待券を購入する際は、間違えて鉄道以外の株主優待券を購入しないように充分注意しましょう。
まとめ
株主優待券は多くの鉄道会社で発行しており、ネットオークションなどで購入すれば、株主以外の人でも株主優待を受けることができます。そして、快適性や移動時間はそのままで移動費用を安く抑えることができます。ですから、鉄道で中・長距離移動をする際は、株主優待券を購入して使用するといった選択肢も頭に入れて計画を立てるようにしましょう。また、購入する際は有効期限や株主優待券の種類を確認してからするようにしましょう。