はじめに
東京都内での移動において、乗り放題切符は非常に便利なものです。特に観光や出張で多くの場所を移動する必要がある方にとっては、一回ずつ切符を買う手間や、運賃の支払いにかかる時間を省くことができます。
そこで、本記事では東京で利用できる「東京メトロ24時間券」と「東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券」、さらに「東京フリーきっぷ」の3種類の乗り放題切符を紹介し、それぞれの内容や料金、お得感などを比較します。これから東京都内で移動する際に、どの切符を利用するべきか迷っている方はぜひ参考にしていただければと思います。
よくわかる比較表
名前 | 価格 | 利用可能エリア |
東京メトロ24時間券 | 大人600円 小人300円 | 東京メトロ全線 |
東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券 | 大人900円 小人450円 | 東京メトロ全線 都営地下鉄全線 |
東京フリーきっぷ | 大人1600円 小人800円 | 東京メトロ全線 都営地下鉄全線 東京さくらトラム 都バス(多摩地域を含む) 日暮里舎人ライナー全区間 JR線の都区内区間 |
各きっぷについて説明!
東京メトロ24時間券

「東京メトロ24時間券」は、大人が600円、小人が300円で購入でき、東京メトロ全線で利用可能です。3つの切符の中では最も安く、利用区間は最も小さいです。
東京メトロ各駅の券売機で購入可能で、前売り券は「発売日から6か月以内の1日において、使用開始から24時間に限り有効」、当日券は「発売日において、使用開始から24時間に限り有効」です。
払い戻しに関しては、有効期限内で使用開始前のものに限り、発売箇所にて払戻しを受けることができますが、手数料220円がかかります。クレジットカードで購入した場合は、東京メトロ定期券うりばで払い戻しを受けることができます。
東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券

「東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券」は、大人が900円、小人が450円で購入できます。
前売り券は東京メトロ定期券うりば(中野駅・西船橋駅・渋谷駅は除く)と都営地下鉄各駅事務所(押上駅・目黒駅・白金台駅・白金高輪駅及び新宿線新宿駅を除く)で購入できます。当日券は東京メトロ線各駅と都営地下鉄各駅の券売機で購入できます。
有効期間は、前売り券は発売日から6か月以内の任意の1日に限り有効で、当日券は発売日当日限り有効です。東京メトロ線全線と都営地下鉄線全線で利用可能で、払い戻しは有効期間内で使用開始前のものに限り、発売箇所にて払戻しを受けることができますが、手数料220円がかかります。東京メトロ定期券うりばでクレジットカードで購入した場合は、同所でのみ払い戻しを受けることができますが、都営地下鉄での払い戻しは不可です。
東京フリーきっぷ

「東京フリーきっぷ」は、大人が1,600円、小児が800円で購入でき、東京メトロ線各駅の券売機(北千住<日比谷線>・中目黒・中野・代々木上原・和光市・渋谷<半蔵門線、副都心線>・目黒を除く)で購入可能です。
有効期間は、発売日から1か月間のうちお客様が指定した1日に限り有効で、利用可能な区間は東京メトロ線全線、都営地下鉄線全線、東京さくらトラム(都電)、都バス(多摩地域を含む)、日暮里・舎人ライナーの全区間、JR線の都区内区間です。
払い戻しについては、有効期限内で使用開始前のものに限り、発売箇所にて払い戻しを受けることができますが、手数料220円がかかります。クレジットカードで購入した場合は、東京メトロ定期券うりばでのみ払い戻しが可能で、他社局(東京都交通局及びJR東日本)の券売機で購入した場合は、購入社局で払い戻しを受ける必要があります。
どの切符を使う?

「東京メトロ24時間券」は、24時間以内に東京メトロ線内の移動が多い場合におすすめです。利用可能区間は東京メトロ線のみですが、安価で手軽に購入できるため、短時間で多くの観光スポットを回りたい場合や、出張などで一日中都内を移動する際に便利です。
「東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券」は、東京メトロと都営地下鉄の全線を利用したい場合におすすめです。また、1日有効なため、移動時間に余裕のある日に利用することができます。前売り券を購入すれば、発売日から6か月以内の任意の1日に利用できるため、旅行などの計画がある場合に便利です。
「東京フリーきっぷ」は、東京メトロ、都営地下鉄、バス、路面電車、JR線の都区内区間すべてを利用したい場合におすすめです。1日有効で、発売日から1か月間のうちお客様が指定した1日に利用できるため、観光や出張、移動の必要がある日に効率よく移動することができます。また、前売り券は発売日から6か月以内の任意の1日に利用できるため、旅行やイベントの予定がある場合に便利です。
まとめ
今回は、東京都内で利用できる3つの乗り放題切符について解説しました。
「東京メトロ24時間券」は、東京メトロ線内で24時間利用でき、安価で手軽に購入できます。
「東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券」は、東京メトロと都営地下鉄全線を利用でき、1日有効なため移動時間に余裕がある日に利用することができます。
「東京フリーきっぷ」は、東京メトロ、都営地下鉄、バス、路面電車、JR線の都区内区間を利用でき、利用する交通手段や利用期間に応じて前売り券を購入することもできます。
それぞれの切符には、利用できる区間や有効期間、発売場所などの違いがありますので、利用前に確認することが大切です。
どの切符を選ぶかは、利用する交通手段や利用期間、予算などによって異なりますが、記事中でそれぞれの切符をおすすめする場面を紹介しました。