【国内線】飛行機の乗り継ぎはどうやるの?

飛行機

 この記事では私が稚内→新千歳→羽田と乗り継ぎをしてきましたので,その実体験と航空会社の公開している情報を基に詳しく解説していきます。

乗り継ぎとは

 飛行機における乗り継ぎとは鉄道などの乗り継ぎと同様,ある便から他の便に乗り換えることを言います。しかしながら飛行機には保安検査があり,また10分前までに搭乗することが必要であるなど,鉄道に比べると制限が多く,またなかなかすることもないので不安な人も多いでしょう。

 普通飛行機に乗る場合の流れとしては「チェックイン→手荷物預け入れ→保安検査→搭乗」というながれになっています。これは最初の空港でも同様の手順で行います。しかし乗り継ぎをする空港(同一空港の場合)は異なります。乗り継ぎをする一部空港では降機した後に再度手荷物を預けたり,保安検査をしたりする必要がありません。

 実際新千歳空港で乗り継ぎを行ったとき,地上係員に申し出ると機械に次に乗る便の航空券をかざすよう言われます。そして保安検査証を受け取ってそのまま制限エリア内に入って搭乗ゲートまで行くことができました。預けた手荷物もそのまま搭乗する便に乗せ換えられ,無事目的地の羽田空港で受け取ることができました。

 このようにいったん制限エリア外に出ることなく,次の便に乗り換えることを乗り継ぎと言います。これは国内線から国内線に乗り継ぐだけでなく,国内線から国際線,国際線から国内線,国際線から国際線に乗り継ぐこともできます。

航空券の予約

航空会社

 航空券を予約する際,まずはどの航空会社を選ぶかが大切です。Peachをはじめとした多くのLCC(格安航空会社)ではそもそも乗り継ぎを行っていないです。この場合は通常と同様にいったん荷物を受け取り制限エリアから出て,そして再度手荷物預け入れと保安検査をする必要があります。対してANAやJALは乗り継ぎをすることができます。乗り継ぎに対応しているかどうかは各航空会社のHPから確認してください。

購入

 次に航空券を購入します。この際に乗継便とセットで購入する方がほとんどだと思います。この場合は通常の購入方法と変わりません。セットで買わない場合(通常運賃と株主優待割引運賃の別々の場合など)でもそれぞれ分けて購入するだけで,手順としては通常と同じく購入します。

 しかしながら購入時気を付ける点が1つあります。それは「乗り継ぎ保証時間」です。「乗り継ぎ保証時間」とは最初に乗る便の予定到着時刻(時刻表上の到着時刻)と次の便の出発時刻の間隔が定められた時間より短かった場合,乗り継ぎを保証しないというものです。つまりこの「乗り継ぎ保証時間」よりも便と便の間隔が短い場合,万が一最初の便が遅れて到着となれば,次の便は待たずして出発してしまい,搭乗できなくなるというものです。

 これは実際に私が行った乗り継ぎの例ですが新千歳空港に18時ちょうどに到着予定で,乗継便が18時半出発予定でした。新千歳空港の場合乗り継ぎ保証時間は20分(ANA→ANAの場合)でしたので万が一最初の便が遅れても後の便が待ってくれるので乗り継ぎができます。

 この乗り継ぎ時間は各航空会社・空港によってことなります。また航空会社が異なる場合は保安検査を受けなおす必要があります。ですので航空会社のHPを参照して余裕をもったプランにするようにしましょう。こちらのページにはANAの乗り継ぎ時間が示されています。

当日の流れ

出発空港にて

 出発空港ではまずチェックインと手荷物預け入れを行います。チェックインはオンラインでも可能となっていますのでそちらをおすすめします。手荷物預け入れの場合は,空港によって自動手荷物預け入れ器が使えるところと,カウンターでの預け入れのところとがあります。前者は最初の便の搭乗券のQRコードを読み取ります。その後乗継便が表示されますのですべて表示されたらあとは手順に従って預け入れればOKです。カウンターでは係員の指示に従って行えばいいです。

 ただし航空券を別々に予約していたり,乗り継ぎの区間が4区間以上である場合などはオンラインチェックインができませんので,当日空港のチェックイン機やカウンターでチェックインを行いましょう。

 これ以降の手順は通常の搭乗手続きと変わりませんので割愛します。

乗り継ぎ空港にて

 乗り継ぎ空港に到着する際に客室乗務員から「乗り継ぎの方は地上係員までお申し付けください」と言われます。この通りにCAではなく地上係員に申し出るようにしましょう。大体地上係員が乗り継ぎの人を呼んでいますので,その人に名乗り出ましょう。

 そうすると機械に次に乗る航空券のQRコードを読み取るように言われますので読み込ませると,保安検査を受けたことを証明する保安検査証をもらえます。そして専用ゲートから制限エリア内に入ることができます。あとは自分で搭乗口まで進むようにしましょう。

 ただし一部空港や別空港で乗り継ぎをする場合などはいったん制限エリア外に出てから再度保安検査を受ける必要がありますのでご注意ください。

到着空港にて

 到着空港では特に普段と異なることをする必要はありません。預けた荷物を受け取って出口から出れば完了です。

同一空港とは

 この乗り継ぎは同一空港で可能となっています。同一空港というと例えば羽田空港内で乗り継ぎを想像しますが,羽田空港から成田空港へ移動して乗り継ぐこともできます。この場合はいったん制限エリア外に出る必要があるので再度保安検査を受ける必要がありますが,乗り継ぎ保証時間をクリアしていれば,乗り継ぎは保証されます。

 以下の表はANAの場合の乗り継ぎ時間となっています。羽田⇔成田の場合はリムジンバスが出でいるなど,乗り継ぎに便利な移動手段がある場合もありますのでそれを利用するのがいいでしょう。もちろんそれ以外でも時間内に移動できれば問題ありません。

都市区間必要時間
東京羽田⇔成田180分以上
大阪伊丹⇔関西伊丹⇔神戸関西⇔神戸180分以上170分以上190分以上
九州福岡⇔北九州福岡⇔佐賀北九州⇔佐賀220分以上175分以上300分以上
山陽広島⇔岩国215分以上
北海道新千歳⇔丘珠150分以上
ANA公式HPより引用

まとめ

 以上国内線での乗り継ぎについてご紹介しました。国内線の乗り継ぎは北海道や沖縄といった各地に空港が点在している際や,地元の空港から直行便が出ていない際によく使う手法です。この記事を参考に乗り継ぎをしてみてはいかがでしょうか。

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