概要
海外旅行や海外出張の際、空港での長い待ち時間を「優雅なひととき」に変えてくれる魔法のカード、それがプライオリティ・パスです。
世界1,300ヶ所以上の空港ラウンジを利用でき、軽食やアルコールを含むドリンクが無料、静かな空間でWi-Fiや電源も使い放題と、旅の質を劇的に向上させてくれます。しかし、このパスを公式サイトから普通に申し込むと、年会費だけで469米ドル(約7万円前後※) もかかる高級サービスであることをご存知でしょうか? ※為替レートにより変動
「そんな大金は払えないけれど、ラウンジは使いたい……」
そう考える賢いトラベラーのために、本記事では「プライオリティ・パスを圧倒的にお得に(あるいは実質無料で)手に入れる方法」を徹底解説します。
これから紹介する方法を使えば、正規料金の数分の一、あるいは実質タダのような感覚でVIPラウンジへのアクセス権を手に入れることができます。次の旅行をワンランクアップさせたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
一般的な取得方法:公式サイトからの申し込み(正規料金)

プライオリティ・パスを手に入れる最もストレートな方法は、運営元であるPriority Pass社の公式サイトから直接申し込むことです。しかし、結論から言うと、この方法はコストパフォーマンスが悪いため、あまりおすすめできません。
公式サイトの会員プランと料金
公式サイトには、利用頻度に応じた3つの会員ランクが用意されています(※料金は2025年時点のもの)。
| 会員ランク | 年会費 | 利用料(本人) | 利用料(同伴者) |
| スタンダード | 99米ドル | 35米ドル/回 | 35米ドル/回 |
| スタンダード・プラス | 329米ドル | 10回まで無料 (以降35米ドル) | 35米ドル/回 |
| プレステージ | 469米ドル | 何度でも無料 | 35米ドル/回 |
なぜ「直接申し込み」は損なのか?
ご覧の通り、ラウンジを無制限に使いたい場合の「プレステージ」会員になるには、469米ドルが必要です。 1ドル=150円で換算すると、約70,000円もの高額な年会費がかかります。
さらに注意が必要なのは、最高ランクの「プレステージ」であっても、同伴者の利用は有料(35米ドル≒約5,200円)であるという点です。
「ラウンジを使うためだけに毎年7万円は払えない…」 「たまの旅行で数回使うだけにしては高すぎる…」
そう感じるのが普通です。しかし、ここで諦める必要はありません。
【結論】クレジットカード付帯特典を狙え!
実は、「クレジットカードの付帯特典」としてプライオリティ・パスを取得すると、この常識が覆ります。
特定のクレジットカード(ゴールド〜プラチナランク)には、この「プレステージ会員(通常約7万円)」の権利が無料で付いてくるものが存在するのです。しかも、カード自体の年会費は1万円〜2万円台のものがあり、公式サイトで直接申し込むよりも圧倒的に安く取得可能です。
次章からは、正規ルートの数分の一のコストで、最上級のラウンジ体験を手に入れるための「具体的で賢い3つの取得ルート」を紹介していきます。
お得な取得方法1:楽天プレミアムカード

「とにかく一番安い年会費でプライオリティ・パスを持ちたい」という方に、長年「最強のカード」として君臨しているのが楽天プレミアムカードです。
通常、プライオリティ・パス付帯のクレジットカードは、ゴールド〜プラチナランク(年会費2万円以上)が相場ですが、このカードは1万円台という破格の維持費でパスを取得できます。
取得方法と費用
- カード名: 楽天プレミアムカード
- カード年会費: 11,000円(税込)
- プライオリティ・パス発行手数料: 無料
※カード到着後、会員専用サイト「e-NAVI」から別途申し込みが必要 - 家族カード: 550円(税込)
※ただし、家族カードにはプライオリティ・パスは付帯しません。
メリット
- 業界最安クラスの維持費
正規のプレステージ会員(約7万円)相当のパスが、たった11,000円で手に入ります。年1〜2回の海外旅行でラウンジを使うだけで元が取れてしまう計算です。 - 楽天ポイントがザクザク貯まる
楽天市場での買い物がポイント5倍になるなど、日常生活でのポイント還元率が非常に高いのが特徴です。貯まったポイントでカードの年会費を支払うことも可能なため、実質負担をさらに下げることもできます。 - 国内空港ラウンジも利用可能
プライオリティ・パスとは別に、国内主要空港のカードラウンジも無料で利用可能です。
デメリット:年間利用回数の制限(重要)
- 【注意】無料利用は年間5回まで
以前は「使い放題」でしたが、2025年1月より「年間5回まで無料」という回数制限が設けられました(6回目以降は有料)。
往復で2回ラウンジを使うとすると、年間2〜3回の海外旅行なら十分カバーできますが、毎月のように海外へ行くヘビーユーザーには向きません。 - 同伴者は有料
同伴者は1回につき3,300円(税込)かかります。 - 家族カードには付帯しない
夫婦でラウンジを使いたい場合、それぞれが本会員として契約する必要があります。
この方法がおすすめな人
- 「維持費を極限まで抑えたい」人
- 海外旅行は「年2〜3回程度」の人
- 楽天経済圏(楽天市場など)をよく利用する人
お得な取得方法2:三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード

「年5回じゃ足りない」「夫婦でラウンジを使いたい」という方に、最強のコストパフォーマンスを発揮するのがこのカードです。
一般的に年会費が5万円以上することも珍しくない「プラチナカード」の中で、2万円台という破格の設定でありながら、特典内容は他社の高級カードに匹敵します。
取得方法と費用
- カード名: 三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
- カード年会費: 22,000円(税込)
- プライオリティ・パス発行手数料: 無料
- 家族カード: 1枚目は無料(2枚目以降は3,300円)
メリット
- ラウンジ利用回数が「無制限」
楽天プレミアムカードとは異なり、こちらは正真正銘の「プレステージ会員」扱いとなるため、何度利用しても無料です。乗り継ぎが多い旅や、毎月のように海外へ行く方でも安心です。 - 家族カードでもプライオリティ・パスが発行可能
ここが最大のメリットです。年会費無料の家族カード会員(1名分)に対しても、本会員と同様にプライオリティ・パスを無料で発行できます。 つまり、夫婦2人で持てば、合計年会費22,000円(一人あたり11,000円)で、2人ともラウンジ使い放題になります。一人あたりのコストは楽天プレミアムカードと同等になり、機能はそれ以上です。 - プラチナ級の豪華特典
高級レストランのコース料理が1名分無料になる「プラチナ・グルメセレクション」や、24時間対応のコンシェルジュサービスなど、プライオリティ・パス以外の特典も充実しています。
デメリット:年間利用回数の制限(重要)
- 独身・単独利用だと割高
家族カードを作らず自分一人だけで使う場合、年会費は22,000円かかります。楽天プレミアムカード(11,000円)の倍額となるため、年5回以内の利用であればコスト面で劣ります。 - 同伴者(友人など)は有料
家族カードを持たない友人や同僚と入る場合、同伴者料金(2025年時点で3,300円/回)がかかります。 - アメックスブランドの加盟店
VISAやMastercardに比べると、海外の小さな店舗などで利用できない場所が稀にあります(ただし、空港やホテルではほぼ問題ありません)。
この方法がおすすめな人
- 「夫婦やパートナー」と海外旅行へ行く人
- 「年間6回以上」ラウンジを利用するヘビーユーザー
- レストラン優待など、ラウンジ以外のプラチナ特典も楽しみたい人
お得な取得方法3:エポスプラチナカード

「どうせ持つなら、日常の買い物もお得にして、年会費を実質タダにしたい」 そんな賢いポイ活トラベラーに選ばれているのが、丸井グループが発行するエポスプラチナカードです。
条件を満たせば、プライオリティ・パス(プレステージ会員)が無制限で使えるだけでなく、獲得ポイントで年会費を相殺できるため、「実質0円」で最高級のサービスを維持することが可能です。
取得方法と費用
- カード名: エポスプラチナカード
- カード年会費:
通常申し込み:30,000円(税込)
インビテーション(招待)経由 または 年間100万円以上利用:20,000円(税込) - プライオリティ・パス発行手数料: 無料
- 家族カード: なし(ただし「エポスファミリーゴールド」という別制度あり)
メリット
- 年間100万円の利用で「実質無料」になる
このカードの最大の特徴は、年間100万円以上利用すると、20,000円相当のボーナスポイントがもらえる点です。 インビテーション経由などで年会費が20,000円になっている場合、このボーナスポイントだけで年会費が全額ペイできます。つまり、プライオリティ・パス(通常約7万円)を実質0円で保有し続けるという、驚異的なコストパフォーマンスが実現します。 - 同伴者料金が他社より安い
通常、プライオリティ・パスの同伴者料金は35米ドル(約5,200円)ですが、エポスプラチナカード経由の場合は2,000円台〜(※)と、他社カードよりも安く設定されていることが多いのが特徴です。 (※正確な料金は為替や規定変更によりますが、一般的に公式サイト価格より優遇されています) - 同伴者1名無料の「グルメクーポン」
高級レストランで2名以上のコース料理を予約すると、1名分が無料になる特典が付いています。旅行だけでなく、日常の記念日ディナーでも大きな節約になります。
デメリット:年間利用回数の制限(重要)
- 年間100万円使わないと割高
年間利用額が少ない場合、年会費の元を取るのが難しくなります。サブカードとして寝かせておくには不向きで、メインカードとして公共料金や食費などを集中させる必要があります。 - インビテーションがないと初期費用が高い
いきなりプラチナを申し込むと年会費30,000円ですが、まずは年会費無料の「エポスゴールドカード」で実績(年100万円程度の利用など)を作って招待(インビテーション)を待つのが王道ルートです。これには多少の時間がかかります。
この方法がおすすめな人
- クレジットカードを「月8〜9万円以上(年100万円)」利用する人
- 「実質0円」という言葉に魅力を感じる人
- 招待(インビテーション)を待って育てるゲーム性を楽しめる人
パターン別:あなたにおすすめの最強ルートはこれだ!
ここまで紹介した3つの方法は、どれも「公式サイトで正規料金を払う」より遥かにお得ですが、あなたの旅行スタイルや家族構成によってベストな選択肢は変わります。
迷っている方は、以下の3つのパターンのうち、自分がどこに当てはまるかチェックしてみてください。
パターンA:【一人旅・年2〜3回】とにかく安く済ませたい人
👉 おすすめ:【方法1】楽天プレミアムカード
- 理由: 海外旅行は年に数回程度で、一緒に行く人がいても「ラウンジは自分だけでOK(または別行動)」というタイプなら、これ一択です。 2025年からの「年5回制限」も、年2〜3回の往復利用なら十分カバーできます。何より年会費11,000円という圧倒的な安さは、他の追随を許しません。
- こんな人に最適:
- 独身、または一人旅が好き
- カードの年会費は極力払いたくない
- 楽天ポイントを貯めている
パターンB:【夫婦・カップル】2人で優雅に旅したい人
👉 おすすめ:【方法2】三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
- 理由: 夫婦やパートナーと一緒にラウンジに入りたいなら、このカードが最強です。 家族カード(1名無料)を発行すれば、夫婦2人とも無料でプライオリティ・パス(プレステージ)を持てるからです。一人あたりのコストは楽天と同じ11,000円になりながら、こちらは利用回数無制限。夫婦旅行が多いなら、迷わずこちらを選びましょう。
- こんな人に最適:
- 夫婦やパートナーと海外へ行く機会が多い
- 乗り継ぎが多く、ラウンジを何度も使いたい(回数無制限希望)
- プラチナカードのステータスやコンシェルジュも使ってみたい
パターンC:【メインカード派】生活費決済で「実質無料」を狙う人
👉 おすすめ:【方法3】エポスプラチナカード
- 理由: 「家賃や光熱費、食費などをすべて1枚のカードに集約している」という方は、エポスプラチナが最も賢い選択です。 年間100万円以上決済すれば、ボーナスポイントで年会費(2万円)が相殺されるため、財布へのダメージは実質ゼロ。それでいてラウンジは使い放題です。「固定費を払っているだけで、気づけばVIP待遇がついてくる」という感覚は、一度味わうと手放せません。
- こんな人に最適:
- クレジットカードの年間利用額が100万円を超える
- 「実質無料」という仕組みが好き
- 招待(インビテーション)を待って育てるのが苦ではない
まとめ:旅の「待ち時間」を「至福の時間」に変えよう
本記事では、プライオリティ・パスを正規料金(約7万円)の数分の一、あるいは実質無料で手に入れる裏ワザをご紹介しました。
最後に、今回ご紹介した「最強の3つの選択肢」を振り返りましょう。
- 【コスト最優先】楽天プレミアムカード
年会費11,000円。年2〜3回の旅行ならこれで十分。コスパ最強の入門カード。 - 【夫婦・家族旅】三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
年会費22,000円。家族カード無料&回数無制限。夫婦で優雅に旅するならこれ一択。 - 【メインカード派】エポスプラチナカード
年100万円利用で実質無料。日常の支払いをラウンジパスに変える賢い選択。
空港での過ごし方が、劇的に変わります
想像してみてください。 搭乗ゲート前の硬いベンチで、雑踏に囲まれてスマートフォンを眺めるだけの2時間と、ふかふかのソファに座り、無料で提供される温かい食事や冷たいビールを楽しみながら、静かに搭乗案内を待つ2時間。
同じ「待ち時間」でも、その価値は天と地ほどの差があります。 プライオリティ・パスがあれば、空港に到着した瞬間から、あなたの旅は「疲れ」ではなく「癒やし」から始まります。
次の旅行に向けて、今すぐ準備を
クレジットカードの発行には、審査や郵送を含めて1週間〜数週間かかる場合があります。「旅行の直前で間に合わなかった…」という事態を避けるためにも、気になったカードがあれば今すぐ申し込んでおくことを強くおすすめします。
賢く手に入れたプライオリティ・パスをポケットに忍ばせて、ワンランク上の快適な空の旅へ出かけましょう!


