海外旅行で必須のなのはお金の両替ですが、これにはクレジットカードや現金、Revolutなどのいろんな方法があるため、どの方法で決済すればいいのか悩む人も多いです。現金を使用するにしても両替する場所によってはかなりレートに差が出るため、事前に情報を掴んでいないと大損する可能性もあります。またクレジットカードで支払う際も現地通貨で支払うか日本円で支払うかなどを聞かれ、焦ってしまうなんてこともあるでしょう。
本記事では、クレジットカード、海外キャッシング、そして旅人の常識を変えた「多通貨デビットカード(WiseやRevolut)」など、あらゆる決済手段の手数料をシビアに比較検証しました。1円単位の損も許さない徹底的なコスト計算と、絶対に踏んではいけない「決済の地雷(DCC)」の回避法を含め、現代の海外旅行における「マネー管理の最終結論」を紹介していきます。
決済手段の「4大勢力」と特徴
現地でお金を払う、あるいは調達するための手段は、大きく分けて4つあります。それぞれのコスト構造と「使いどころ」を解説します。
クレジットカード決済

最も一般的で、多額の現金を持ち歩かなくて済む安全な方法です。VisaやMastercardなどの国際ブランド共通で使用できるので、支払える店が世界各地に存在します。
方法
国内同様、その店が対応している国際ブランドのカードを用いて支払う。
コスト
カード会社が定める基準レートに「海外事務手数料(1.6%〜2.2%程度)」が上乗せされます。
メリット
- ポイント還元があるカードなら、手数料の一部を相殺できる。
- 盗難時の補償がある。
デメリット
- 露店や個人店など使えないお店も多い。
- AmexやJCBなどの一部国際ブランドが使えない地域がある。
海外キャッシング

「借金」という言葉に抵抗があるかもしれませんが、実は現金を調達する最強の手段になり得ます。
方法
- クレジットカードを使って現地のATMから現地通貨を引き出す。
- 帰国後(またはネットから即時)にカード会社へ返済する。
コスト
「利息(年利18%程度の日割り)」+「ATM手数料(数百円)」。
メリット
- 空港の両替所(手数料3〜10%)よりも圧倒的にレートが良い。
- 繰り上げ返済をすれば、手数料をわずか数円〜数十円に抑えられる。
デメリット
- 繰り上げ返済の手続きを忘れると、利息が膨らんで損をする。
「多通貨デビットカード」を使う(Wise / Revolut)

ここ数年で登場した、旅慣れた人の新常識です。
方法
- アプリ上で日本円をチャージする。
- 有利なレートで現地通貨に両替して保有、または決済時に自動両替設定をする。
- クレジットカード同様そのカードで支払う。
コスト
両替手数料がWiseなら通貨によるが0.6%〜1%程度。
メリット
- アプリで即時に利用停止・再開ができ、セキュリティが高い。
- 現地ATMからの引き出しも一定回数無料。
- 両替手数料が比較的安い
デメリット
- カード発行に数日〜数週間かかるため、出発直前では間に合わない。
現金両替(空港・銀行・街中)

どうしても必要な場面はありますが、基本的には「敗者の選択」となりがちです。
方法
- 日本または現地の両替窓口で現金を交換する。
コスト
レートに含まれる「隠れ手数料」が非常に高い。特に日本の空港やホテルのレートは最悪。
メリット
- 日本円を持っていけばすぐに現地通貨と交換できる。
- レートがいいお店を見つけられればお得になる場合も。
デメリット
- 海外空港や日本国内での両替はレートが悪く、損をすることが多い。
シチュエーション別「最強の組み合わせ」
ショッピング・食事(カード対応店)
- 最強:Wise または Revolut
為替手数料がクレジットカード(約2.2%)よりも圧倒的に安い(1%未満)ため、使えば使うほど差が出ます。 - 次点:高還元率のクレジットカード
もし「海外利用で3%キャッシュバック」などの特典があるカードを持っているなら、手数料負けしないためWiseと同等以上に優秀です。
現金の調達(屋台・交通費・チップ用)
- 最強:クレジットカードでの「海外キャッシング」+「即時繰り上げ返済」
セディナカードやエポスカードなど、ネット上で即時に繰り上げ返済(Pay-easy払いなど)ができるカードを使えば、利息は数日分だけ。実質手数料はほぼゼロに近くなります。 - 次点:Wise / RevolutでのATM引き出し
月の上限額(例:Wiseは3万円まで無料など)の範囲内であれば、これが最も手軽で無料です。上限を超えると手数料がかかるので注意。
【最重要】絶対に避けるべき「DCC決済」の罠
お店やATMでカードを入れた際、「JPY(日本円)で支払いますか? 現地通貨で支払いますか?」と聞かれることがあります。ここで絶対に「JPY(日本円)」を選んではいけません。
お店側が勝手に決めた極悪レート(手数料+5〜10%乗せ)で決済される「DCC(Dynamic Currency Conversion)」という仕組みです。必ず「現地通貨」を選択ボタンを押してください。これを知っているだけで、数千円の損を防げます。
まとめ
「海外旅行はお金がかかる」というのは事実ですが、その一部は知識さえあれば「本来払わなくてよかったはずの手数料」です。
今回ご紹介した決済の最適解を実践すれば、これまで空港の両替所やカード会社に黙って支払っていた数千円、あるいは数万円単位の「見えないコスト」を、あなたの手元に残すことができます。
最後に、賢い旅人が守るべき「決済の鉄則」をもう一度おさらいしましょう。
- 出発前の準備: Wise または Revolutを発行し、日本円をチャージしておく。(これがメインの財布になります)
- 現金の調達: 空港の両替所には並ばない。現地のATMで、クレジットカードの「キャッシング」かデビット引き出しを行い、必要最低限の現金を確保する。
- レジでの決断: 決済端末で「日本円(JPY)」か「現地通貨」か聞かれたら、迷わず「現地通貨」のボタンを押す。
この3ステップを守るだけで、かなりのお金を節約することができます。 浮いたそのお金は、手数料として消えるはずだったお金です。ぜひ、現地での美味しい食事や、素敵な体験、あるいは大切な人へのお土産代に使ってください!
賢い決済術を味方につけて、財布も心も身軽な旅を!


