この記事では、JR北海道・東日本・東海・西日本・四国・九州の5社における、株主優待について紹介しています。株主優待を用いて切符を購入するとかなりお得に乗れることを知っている人は多いでしょう。しかし、新幹線に使えるのか、割引率はどれぐらいなのかまでは知っている人も多くはないと思います。ですから、この記事ではみなさんが疑問に思うだろうことをしっかりと解説していきます!
JRの株主優待って何を受けられるの?
JRの株主優待では、切符を割引価格で購入できます。その割引率は各社で異なります。また、JR各社で発行している株主優待券は、そのJRの路線でしか使えません。例えば、JR東日本の株主優待割引券はJR東日本の路線でしか使えないということです。
各社の割引率
JRの株主優待を利用した場合の割引率は以下の通りになります。
JR | 割引率 |
北海道 | 株主優待なし |
東日本 | 4割引 |
東海 | 1割引(1枚当たり、2枚まで併用可能) |
西日本 | 5割引 |
四国 | 株主優待なし |
九州 | 5割引 |
ここで注意していただきたいのが、JR北海道と四国は非上場のため、株主優待が存在しないということです。
JR西日本と九州が最も割引率が高く5割引、JR東日本が4割引、JR東海が優待券1枚で1割引で2枚まで併用可能のため最大2割引となっています。
株主優待割引券はどうやって買う?
株主優待割引券は、JR各社から一定数の株式を保有している人に配られます。例えば、JR東日本であれば最低で100株を保有する必要があります。2021年10月19日時点でJR東日本の株価は7138円ですから、最低でも71万円以上の資金が必要になります。
ただ、株主優待券を利用する人のほとんどが保有していない人です(多分)。では、その人たちはどこで株主優待券を入手しているのかというと、ヤフオクといったネットオークションやメルカリなどのフリマアプリです。そこで「JR 株主優待」などと検索すればすぐ出てくることでしょう。

優待券の相場
JR各社で割引率が異なりますので、株主優待券の相場も各社によって異なります。ここで紹介する相場は一例ですので、実際に購入する際は自分で調べてください。
JR | 相場(一例) |
東日本 | 2600〜2700円程度 |
東海 | 900円前後 |
西日本 | 3500〜3700円程度 |
九州 | 2000円前後 |
最も割引率の低いJR東海の優待券が最も安くなっています。また、JR九州は5割引ながらも4割引のJR東日本よりも安くなっています。その要因は、使える範囲や場所が考えられます。
優待券は新幹線でも使える?
結論から言うと、使えます。大体のJRの株主優待に関するページには「運賃・料金が○割引」と書かれています。新幹線に乗る際は、運賃の他に特急料金がかかりますが、この特急料金は料金に含まれるため、運賃・特急料金どちらにも割引が適用されます。ただし、グランクラス料金には適用されません。
優待券の使用例
JR東日本の場合
JR東日本の新幹線には、東北・山形・秋田・上越・北陸(東京〜上越妙高)新幹線があります。東京〜仙台間をはやぶさ号の普通車指定席で移動する際、通常11610円かかりますが、優待券を使うと6720円になります(株主優待券の購入代金を含まず)。
JR東日本管内の新幹線を利用する際に同切符を購入すると安く買えるのかについてはこちらの記事で紹介していますので、合わせてご覧ください。
JR東海の場合
JR東海管内の新幹線は、東海道新幹線があります。ちなみに東海道本線は熱海〜米原までがJR東海の管轄ですが、東海道新幹線は東京〜新大阪の全線が管轄となっています。
東京〜名古屋間について知りたい場合はこちらの記事をご覧ください。
東京〜新大阪間について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
注意点
株主優待券を使う際は、旅行中も株主優待券を携帯するようにしましょう。これは、万一払い戻しになった場合、切符と優待券がないとできないためです。また、紛失や盗難にあっても再発行はしてくれません。
まとめ
JRの株主優待券は、各社によって割引率は異なりますが、旅行時の移動で重宝します。新幹線でも使えるので、もしよければ切符を購入する際の選択肢の1つにしてみてください!