この記事では、都内から日帰りで行ける観光地、川越について紹介しています。
川越ってどんなまち?
川越は、昔から小江戸と呼ばれるほど、江戸との関係が深かった町です。なぜそんなに江戸との関係が深かったのかというと、江戸時代に幕府の重臣の人が治めていたいたことや、鎌倉時代に江戸を治めていた江戸氏と同族であった河越氏が治めていたこと、そして新河岸川や川越街道といった江戸と繋がる水陸の道があったことが理由とされています。
川越への行き方
川越には電車で行くのをおすすめします。なぜならば川越まではさまざまな路線があり、本数も十分にあるからです。また、車で行くと駐車場探しに一苦労しますが、電車であればその心配はありません。
また、都内からも電車でのアクセスが良好なため、川越に行く際は、ぜひ電車で行ってみてください。
ここからは電車で、東京近郊の主な駅から川越に行く際のルートを紹介します。
新宿から行く場合
新宿から川越に行く場合、最も早く着く行き方は池袋までJR線で移動し、池袋から東武東上線に乗って川越まで行くというものです。
このルートだと所要時間は43〜48分ぐらいになります。一見、新宿からだと乗り換えなしで行けるJR埼京線が早いように感じますが、そのルートだと約1時間かかります。
また、運賃はIC利用だと628円で、JR経由の場合は770円かかりますから、より安く乗れることがわかります。
ただし最も安く行く方法は、西武新宿線で西武新宿〜本川越を移動するというものです。この場合、運賃は503円となります。本川越駅は川越駅から少し離れていますが、より観光地に近いため、こちらのルートもおすすめです。この西武新宿線ルートには特急小江戸があり、45分程度で行くことができます。この特急を利用する場合、運賃の他に指定席料金の500円がかかります。
また、東武東上線で使える「小江戸川越クーポン」を使用するのをおすすめします。この切符は、東武や、東武に直通運転をする東急の各駅から、川越・川越市の往復きっぷだけでなく、東武バスの川越市内指定区間で乗り降り自由となります。この切符の発売価格は大人1020円です。バスの乗り降り自由区間などの詳しい情報についてはこちらのページをご覧ください。
また、西武鉄道も川越観光に便利な切符を発売しています。「小江戸・川越フリークーポン」という名で販売しており、西武線の各駅から本川越駅までの往復きっぷが割引されるだけでなく、小江戸巡回バスが1日乗り放題になり、協賛店で割引やサービスの特典を受けられます。販売価格は西武新宿〜本川越であれば、大人1320円です。より詳しい情報についてはこちらのページをご確認ください。
池袋から行く場合
池袋から川越まで行く場合は、東武東上線一択です。他のルートは考えられません。
所要時間は約30分で、他のルートよりも早く、また運賃も471円で最も安くなっています。
特急は、2019年に登場した川越特急と前からのTJライナーがあり、池袋〜川越間を26分で結びます。川越特急の場合、なんと追加料金なしで乗ることができます。ただし、全車自由席のため、座席は早い者勝ちになります。
TJライナーは全席指定のため、池袋→川越であれば別途360円、川越→池袋であれば460円がかかります。
ですから川越に行く際は、川越特急を利用することをおすすめします。川越特急の時刻表についてはこちらのページでご確認ください。
またこの場合も東武鉄道の「小江戸川越クーポン」を使うと川越までの移動だけでなく、川越内での移動もお得かつ便利にできるのでおすすめです。

横浜から行く場合
横浜から行く場合、東急東横線で行くのがいいでしょう。この場合、乗り換えなしで行ける場合があります。
例えば横浜から東急東横線のFライナー森林公園行きに乗れば、乗り換える必要なく、東武東上線の川越駅まで1時間15分ほどで着きます。

運賃は869円で、最も安くなります。また、「東急線東武東上線 小江戸川越クーポン」を使えば、往復で1780円で、横浜⇄川越の往復きっぷだけでなく、副都心線内1日乗り降り自由で、かつ川越〜川越市間と東武バスの川越市内指定区間が乗り降り自由になります。詳しい情報はこちらのページを参照してください。
大宮から行く場合
大宮から行く場合は、JR川越線一択です。
所要時間は23分程度で、運賃は330円です。通常、特急はなく、またお得な切符も特にありません。

川越の主な観光地
ここからは川越にある主な観光地について紹介していきます。
蔵造りの街並み(川越一番街)
川越を代表する風景は、蔵造りの街並み(川越一番街)でしょう。川越一番街は、福島県喜多方市、岡山県倉敷市とともに「日本三大蔵の町」と呼ばれているほど有名な蔵造りの街並みです。
なぜここに蔵造りの街並みが形成されたのかというと、1893年に起こった川越大火で焼け残ったのが蔵造りの家屋であったため、復興の過程で軒並み蔵造りの家屋を作ったからだと言われています。
川越一番街には、関東地方最古の蔵造りである「大沢家住宅」もあり、歴史ある街並みであることがよくわかります。
川越のシンボルである「時の鐘」もここにあり、今でも1日に4回(午前6時、正午、午後3時、午後6時)鐘を鳴らしています。
時の鐘は、東武バス・イーグルバス「一番街」バス停すぐ。川越駅から徒歩25分、本川越駅から徒歩15分ほど。

氷川神社

氷川神社は、古くから夫婦円満や縁結びの神社として信仰を集めている神社です。541年にできたと伝わるこの神社では、毎年10月14日、15日に「川越まつり」が行われ、川越まつり期間で80万人の人出を集めています。また、七夕の季節にはたくさんの風鈴が並ぶなど、さまざまな行事で賑やかです。
東武バス「川越氷川神社」バス停・イーグルバス「氷川神社前」バス停すぐ。
喜多院
喜多院は830年に円仁(慈覚大師)が創建した、天台宗の寺院です。

川越大師との別名でも知られる喜多院は、江戸城の建物が移築されていることでも有名です。これは川越大火のあと、江戸幕府3代目将軍徳川家光の命令で井戸城の一部建物が移築されたためにできたもので、中には「徳川家光生誕の間」と言い伝えられている建物もあります。他にも「五百羅漢像」が有名です。
東武バス・西武バス・イーグルバス「喜多院前」バス停すぐ。
成田山川越別院

成田山川越別院は、先ほど紹介した喜多院の北にある寺で、その名の通り、千葉県成田市にある成田山新勝寺の別院になっています。毎月28日には蚤の市が、11月には火渡り祭が開催され、賑わっています。
菓子屋横丁

菓子屋横丁は、その名の通り、さまざまな菓子屋が軒を連ねる横丁です。せんべいや麩菓子といった昔ながらの食べ物から、レモネードといった現代的なものまで販売されており、老若男女問わず楽しめる街になっています。
川越は特にさつまいもで有名ですので、ここ「菓子屋横丁」でさつまいもグルメを堪能してみるといいでしょう。
また、すぐ近くには先ほど説明した一番街があり、そこにも飲食店が軒を連ねていますから、川越に来て食べ物に困ることはありません!
川越城

川越城は、日本100名城にも数えられる有名なお城です。ここは、日本で川越城を含め2城しか現存していない本丸御殿大広間があり、歴史的にも非常に貴重なお城となっています。
大正浪漫夢通り

大正浪漫夢通りには、その名の通り、大正時代(とりわけ関東大震災以降)の建物が立ち並んでいます。ここではドラマ「相棒」などの撮影が行われたりと、さまざまな映画やドラマの舞台にもなっています。
ここ大正浪漫夢通りは、江戸〜明治時代の建物が多く並ぶ川越一番街と、新市街地であるクレアモールの間に位置しているため、順に訪れるだけで日本における建築様式の変遷を見ることができます。
熊野神社

熊野神社は、先ほど紹介した大正浪漫夢通りのすぐそばにある、1590年にできた神社です。毎年12月3日は酉の市で賑わっています。
川越観光のおすすめルート
川越を観光する場合のおすすめルートは以下の2つになります。
- 熊野神社→大正浪漫夢通り→一番街→菓子屋横丁→氷川神社→川越城→成田山川越別院→喜多院
- 喜多院→成田山川越別院→川越城→氷川神社→菓子屋横丁・一番街(どっちが先かはお任せ)→大正浪漫夢通り→熊野神社
この2つはほぼ逆のルートとなっています。
前者のルートの特徴としては、飲食店が多い場所を最初の方に回るという点にあります。ですから午前11時ぐらいから回る場合はおすすめです。逆に言えば、後者のルートは後半に飲食店が多い場所を回ることになります。
また、川越市内を移動する手段にもよります。ここまで紹介した観光地はそこまで離れていないため、徒歩でも十分に移動できます。ですから、脚力に自慢がある人や、ゆっくり歩いて風景を楽しみたい人、お金を節約したい人は徒歩がおすすめで、この場合はどちらのルートでも問題ないと思います。
しかし、歩くことに不安がある人や、あまり疲れたくない人は徒歩ではなくバスをお勧めします。あまり遠くはないとは言え、最長で20分ほどは歩き続ける場合があるためです。バスを利用する場合、大体の人が「小江戸巡回バス」や「小江戸名所巡りバス」を利用すると思いますが、どちらも反時計回りにしか巡回していません。つまり、バスに乗りたい人は前者(時計回り)のルートはとれず、後者(反時計回り)のルートしかとれなくなります。
まとめ
以上、川越の観光についての情報を紹介でした。川越は都内からも行きやすく、歴史的建造物もたくさんあるためおすすめの観光地となっています。ぜひこの記事を参考に訪れてみてください!